花山の四季

秋の田村草(アキノタムラソウ)

ナツノタムラソウと入れ替わるように、秋の田村草(アキノタムラソウ)が咲いていました。

名前に秋がつくものの、秋にならなくても咲き出します。
似た花:ケナツノタムラソウ、イヌゴマ、ソナレアキノタムラソウ(磯馴秋の田村草)。

レンゲショウマ (蓮華升麻)

レンゲショウマが咲きはじめました。

この季節、レンゲショウマと共にキレンゲショウマも見ることができます。いずれも多くの花が見られるのは今月下旬からになってからでしょう。

ヒメヤブラン(姫藪蘭)

花は上向きで淡い紫色の・・ヒメヤブラン(姫藪蘭)が山のあちこちで咲いていました。

ミソハギ(禊萩)

ミソハギ(禊萩)が花を咲かせていました。

ミソハギは萩に似ていることからその名がつけられたものですが、萩の仲間ではなくミソハギ科というサルスベリなどと同じ仲間。

オニドコロ(鬼野老) 雄花

オニドコロが花を咲かせていました。葉はヤマノイモに似ていますが、そのつき方はヤマノイモと違い互生(交互につく)です。

似た花:初夏に花をつける タチドコロと良く似ています。より小型の植物にヒメドコロもあります。

栃木:カラスウリ(烏瓜)

夏の夕暮れ時、ふわふわとした「白い糸くずがからまったような花」を見た記憶がありませんか?・・それはおそらくこのカラスウリの花。観察してみると、5時頃から花を展開し始め7時頃にはほぼ展開を終えます。

写真は午後6時から7時頃撮影したもので、同一の花を撮影したわけではありません。同じ時刻でも開きかたに差がありますから、6時ころなら全部の状態が見られることも・・・。

キレンゲショウマ(黄蓮華升麻)

キレンゲショウマ(黄蓮華升麻)が咲き始めました。

キレンゲショウマを見たい方は、あわてなくても大丈夫。花期は長く8月に入ってからでも十分です。

斑入り?ヒヨドリバナ(鵯花)

この植物はヒヨドリバナ。確かに・・・斑入りの葉なのですが、実は「ジェミニウイルス感染」という病気のヒヨドリバナです。このウイルスに感染したヒヨドリバナは弱ってしまうとされているため、感染を広げないためにも除去したほうが良さそうです。

ジェミニウイルス
ヒヨドリバナは、無性生殖を行う集団と有性生殖集団があるが、そのこととジェミニウイルスによる感染症にかかる頻度に違いがあるということがわかっている。このことから「有性生殖が病原体に対抗する機能を持つ」のではないか・・という話が興味深い。

ヒヨドリバナの多くは無性生殖を行う倍数体であり、この種の植物は、有性生殖系統よりも種子生産力が高いため、一見有利に見える。しかしジェミニウイルスによる感染症にかかる頻度は無性生殖集団では高いが、西日本の山地にみられる2倍体の有性生殖集団では感染率が低い。ヒヨドリバナのこの事実は優有性生殖が病原体に対抗する機能を持つという仮説を支持するように見える。

共進化の生態学/矢原徹一 http://www.bun-ichi.co.jp/PDF/1069-6/10.pdf

ヤブミョウガ(藪茗荷)

ヤブミョウガが咲いていました。

「葉が食材のミョウガに似ている」から名前にミョウガがつきますが、ミョウガはショウガ科、このヤブミョウガはツユクサ科と、名前以外の関連はありません。

ムクゲ(木槿)

「夏」が来たことを感じさせるこの花はムクゲ。

チダケサシ(乳茸刺)

杉林の下のチダケサシ(乳茸刺)が咲きそろっていました。

オオバギボウシ

オオバギボウシが花をつけていました。その花より咲く直前の蕾のカタチが面白いと思うのは、私だけだろうか。

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