鹿沼市粟野で、山の縁にある大きなヤブデマリが、木がいっぱいに白い花を咲かせていました。このヤブデマリがあるのは口粟野から横根山に向かう道の途中の中粟野。
花山の四季
野草園の奥にハッカクレン(八角蓮)が咲いていました。しかし、暗く花が葉の下に咲くこともあって、どうもうまく撮れません。
メギ科 ハッカクレン属 ハッカクレン
ハッカクレンは台湾や中国の深山の林床に生える大型の植物です。太い茎の先端に大きな角のある葉を2枚広げ、葉の下に赤褐色の抱え咲きの花を数輪咲かせます。
ハッカクレン育て方|みんなの趣味の園芸
金環日食の写真を撮っていたら、すっかり逆光で撮る癖がついてしまった・・・わけではないが、緑の葉を透かして通りぬけてくる太陽光は美しいと改めて感じた一日でした。
今日はめったに見ることのできない金環日食の日。木々の中で日食を見たいと思い大柿花山の野草園で観察することにしました。日食のためというより薄い雲で少し暗くなった野草園は急に涼しくなったように感じました。
最初の2枚の写真は7時16分。薄い雲も表れ、やがて金環日食へ。
3枚目から6枚目は7時32~37分、ついに金環食を見ることができました。しかし、カメラのフィルタの準備がなかったため半ば強引に撮影しましたが、レンズのゴーストが金環日食を映し出してくれました。(ただし、ゴーストは上下左右とも反転された映像)
- 金環日食
- 金環日食
- 金環日食
7枚目から10枚目は7時39~48分
最後の2枚は8時頃、金環日食が終わって、太陽はしだいに欠けた部分が少なくなってゆきます。
- 金環日食
- 金環日食
- 金環日食
金環日食 2012年5月21日 7時36分頃
野草園の上の斜面で真っ赤なウツギが咲いていました。おそらくベニウツギではないかと思われますが・・。
セリバヒエンソウが咲いていました。花は美しいのですが・・、
セリバヒエンソウは中国原産の帰化植物で、繁殖力が強いため要注意。しかも毒性があります。ここでは見つけ次第引き抜くことにしているとのことですがすでに20株以上ありました、定着を防げるかどうか・・。
キンポウゲ科、デルフィニウム属
アヤメかカキツバタ、それともハナショウブなのかと・・・その区別が曖昧だったりするのだが、花びらに網目模様があるのは「アヤメ」でいいようですね。
湿地エリアに、この山に自生するカザグルマ(風車)が咲き始めました。少し暗い林の中に咲く大輪の白花が美しい。
- カザグルマ
- カザグルマ
目印は湿地の中の杉の一本橋ですが、渡るのは危険です。湿地に足を踏み入れずその手前付近からご覧ください。
カザグルマはクレマチスの原点と言える植物で、かつての日本ではどこでも見ることができたようです。しかし、現在の関東ではほとんどの県で絶滅危惧種とされています。
登録別名: シロバナカザグルマ
環境省カテゴリ: 準絶滅危惧(NT)
トレッキングコースに「ニッコウキスゲ」が咲いていました。
この花の和名はゼンテイカ(禅庭花)で、その別名がニッコウキスゲ。ニッコウの名がつくものの日光の固有種というわけではないようです。
日光の霧降高原、尾瀬ヶ原、車山などの群落が有名である。 花が黄色で葉がカサスゲ(笠萓)に似ているため、地名を付けてニッコウキスゲと呼ばれだし、全国に広まった。 ただし、栃木県日光地方の固有種というわけではなく、ゼンテイカは日本各地に普通に分布している。
ja.wikipedia.org/ゼンテイカ
足湯ガーデンにはテンナンショウの仲間が多く顔を出します。ムサシアブミやウラシマソウ、ユキモチソウも顔を出しましたが、これはおそらくマムシグサでしょう。
大柿花山の入り口で淡い紫色の花をつけているのはキリ(桐)。ただ、すでに散った花も少なくありません。
咲き始めたのは13日ごろ(下の写真は5月13日撮影)
ウワバミソウ(蟒蛇草)が花をつけようとしていました。
ウワバミソウは別名「ミズナ」と呼ばれ、その茎の部分が山菜として食べられます。(但し、大柿花山での野草の採取は一律に禁止されています)