今、繊細で美しいコアジサイが咲いています。この時期山を歩いていると爽やかな匂いがしますが、おそらくそれはコアジサイでしょう。
花山の四季
カザグルマが咲いていました。昨年よりも花数も多くカザグルマは元気のようです。このカザグルマは、ここに昔からある自生のもの。杉林の下の湿地に咲いていますが、花が大きいため遠くからでもはっきり見ることができます。
カザグルマは日本に自生するもので、クレマチスの原種の1つとされています。
この山に自生するキンラン(金蘭)が咲いていました。数はそれほど多くありません、手を触れずそっと観察してください。見つけるのが遅くなり、すでに花のピークが過ぎていました。
キンラン(金蘭)は樹木の根に寄生しているようなもの
キンラン自生地では、キンランはコナラなどの樹木の根に共生する特定の菌根菌を介して生育に必要な養分を得ているようで、その条件下でないと生育できないようです。つまり、たとえ移植したとしても単独では生育出来ず、いずれ枯れ死させてしまうことになります。
「ガマズミ」が花を咲かせていました。
真っ赤なウツギが咲いていました。おそらくベニウツギでしょう。
この時期に真っ赤な実をつけているのはウグイスカグラ。食べてみるとほんのりした甘みがあります。
レンズを通しているからわかるようなものですが・・小さく薄いピンクの花が咲いていました。トウバナ(塔花)でしょう。
ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)が花を咲かせていました。まるでエアロダイナミクスから生まれたようなこの花の形状にいつも驚かされます。
ミツバシモツケが咲いていました。咲いている場所は足湯ガーデン。
※ ミツバシモツケは、「シモツケ」という文字がつくものの日本の野草ではなく北米原産の外来種です。
この時期、道端などでよく見かけるアザミのような花は、おそらくこのキツネアザミでしょう。
キツネアザミは古い時代の帰化植物。
湿地エリアのカザグルマの隣にマユミの花が咲いていました。花は緑色で、ほとんど目立ちません。
すっと伸びた細い茎の先端に白い花を咲かせているのは・・ヤマハタザオ(山旗竿)でしょう。