花山の四季

オトコヨウズミ(男用済み)

Googleは親切にも下のようにサジェストしてくれたはずですが・・

もしかして: オトコヨウゾメ

あえて無視してこのページをご覧になっているのは確認のためでしょうか?
幸いにも「オトコヨウズミ」などという植物はありません。オトコヨウゾメ(男莢迷) のネタとして仮想的に存在しているだけでございます。

莢迷(ヨウゾメ)
ヨウゾメとは ガマズミ のこと。それになぜオトコがつくのか確かなことはわかりませんが、ガマズミのように「たくさんの実をつけるのは女」で、「ろくに実をつけないのは男」という解釈もあるようです。写真は、そのろくに実をつけない「オトコヨウゾメ 」ですが、確かに実のつきが悪いのです。
→オトコヨウゾメ
→ガマズミ

しかし、このページ、Google検索「オトコヨウゾメ」部門では1ページ目に表示されているようなのだが、喜んでよいものかどーか・・・

コイヌノフグリ(子犬のフグリ)

てゆーか ・・・そんな植物は「ない」と思う。

Googleから、もしかして: オオイヌノフグリ とお勧めがありませんでしたか?

イヌノフグリに似ていて、大きな花の帰化植物がオオイヌノフグリ。
また、イヌノフグリに似ていて、より小さな花の植物もありますが、茎が立ち上がる性質が強いのでタチイヌノフグリと呼ばれます。

つまり、 大犬のフグリ ではなく 大 イヌノフグリ ですから 子犬のフグリ(コイヌノフグリ) というバリエーションは「ない」と思われます。よって、この写真もコイヌノフグリではなくタチイヌノフグリでございます。

参照 →オオイヌノフグリ

シロッカス

ごく一部の方の間で白花のクロッカスを「シロッカス」と呼んでいるらしい。

黄色ならキロッカスはいいとしても・・紫はどー呼ぶの?

ニッコーキスゲ

Googleでは以下のように「ニッコウキスゲ」の検索結果が表示され、このページには辿りつかないはずなのですが・・なぜ?

次の検索結果を表示しています: ニッコウキスゲ
元の検索キーワード: ニッコーキスゲ

ニッコーキスゲでも37,000件表示されましたが、日光に由来する名前ですから「ニッコウキスゲ」表記が正しいと思われます。以下の写真はニッコウキスゲ

参照 → ニッコウキスゲ

ヤマソバ(山蕎麦)

タニソバ(谷蕎麦)があるなら、ヤマソバ(山蕎麦)もあるんじゃないかと検索されたアナタ!  お待ちしておりました・・・「正解」です。

実はエンレイソウの別名がヤマソバ。果実がソバの実に似ているからだそうです。

名前にソバがつく植物
標高の高い山地に育つミヤマタニソバ(深山谷蕎麦)、蕎麦に似た花をつけるミゾソバ(溝蕎麦)、ツル性のツルソバ(蔓蕎麦)、ママコノシリヌグイの別名はトゲソバ(棘蕎麦)。さらにジゴクソバ(地獄蕎麦)の別名を持つドクダミなど、ソバのつく植物は結構ある。

キツネノゴマ(狐の胡麻)

ネットで検索すると、まるでキツネノゴマ(狐の胡麻)が存在するかのように表示されますが、Googleは狐に化かされているのかもしれません。

どのへんが「ゴマ」なのだろうかと思ったかもしれませんが、そもそもキツネノゴマ科、もしくはキツネノゴマ(狐の胡麻)という植物は実存しません。おそらく キツネノマゴ(狐の孫)の読み間違いでしょう。

というわけで、この写真はキツネノマゴ科 キツネノマゴ(狐の孫)です。
→キツネノマゴ(狐の孫)

ついでながら、キツネではなく「カラス」で良いなら、
カラスノゴマ(烏の胡麻)は実存します。しかしカラスノマゴ(烏の孫)は「ない」。
→カラスノゴマ(烏の胡麻)

せっかくこのページをご覧いただいているのですから、ついでに4択問題を・・。以下の4つのうち存在しない植物が1つあります、どれでしょう?
1. キツネノテブクロ
2. キツネノボウシ
3. キツネノマクラ
4. キツネノヒマゴ

チャルメラソウ

もしかして: チャルメルソウ
チャルメラソウという植物は存在しません。

おそらく、チャルメルソウのことだと思われます。チャルメルソウの名前は楽器の「チャルメラに由来」していますが、植物の名前としてはチャルメルソウが正しい。

ローバイ

Googleは もしかして: ロウバイ
と弱気なサジェストを出すものの「ローバイ」の検索結果は、あらら30000件以上もある・・・

花びらが「ロウ」のような光沢のあることからロウバイなので・・・
ローバイではありません。

ロウバイはロウバイ科の植物。もちろん、ローバイ科、ソシンローバイやマンゲツローバイ、さらに夏に咲くナツローバイなどと言うのも存在しません。
詳しくは→ロウバイを参照してください。

——–
Googleは「ローバイ」のキーワードをミスと判定し↓こう表示されることも・・・
次の検索結果を表示しています: 蝋梅
元の検索キーワード: ローバイ

カモメズル

「カモメズル」という植物は存在しません。カモメヅルでお探しください。
*
写真はオオアオカモメヅル

キーワード別に検索してみると、圧倒的にカモメヅル勝ちです、ほっとしました。
カモメヅル 約 10,300 件
カモメズル 約 1,030 件

カモメズルもなかなかの人気のようです。
しかし・・カモメズルでは、カモメがズルをしてるみたいですから、
ここはやはり「カモメヅル」と書いていただきたい。

ついでながら、カモメヅルで検索すると
なんと当サイトが1ページ目に表示されているではないか・・
でも、こんな記事を書くとカモメズルでも首位になってしまいそうで怖い。

タチカモメヅルによく似ているが、全体に大型である。普通、花は帯黄白色をしていてオオアオカモメヅルというが、花が紫色を帯びるものをナガバクロカモメヅルという。
野の花賛花/ナガバクロカモメヅル(長葉黒鴎蔓)

利休梅(リキューバイ)

利休梅(リキューバイ)のことを聞かれると、私は得意満面の笑顔で、利休梅は「千 利休が好んで茶花に使ったとされる花で、後に利休梅と名付けられました」などとさりげなく、もっともらしいことを言ったりするのですが・・・

それは「ぜんぶ大嘘」。
だって、利休様は今から400年以上前の安土桃山時代のお方。それに対し、リキュウバイは中国原産で日本に渡来したのは明治末期とされるのだから・・・千 利休さんが、この花のことを知るはずもなく、当然、茶花になど使えるはずもないのである。

尚、リキューバイは冗談、正しくはリキュウバイですからお間違えの無いように。

※ この話をすると結構感心して聞いてくれる方も多かったりする・・・お試しください。

ウワズミザクラ(上澄桜)

ウワズミザクラをお探しでございますねぇ、お待ちしておりました。

桜の咲く頃、「白くて棒状のブラシのような花」を無数につけている木、それが桜の仲間の ウワミズザクラ(上溝桜)です。・・そう、これなら問題ないのですがタイトルを よ~く ご覧ください「ウワズミザクラ(上澄桜)」になっていますよね。
・・ウワミズザクラはありますが、ウワズミザクラ(上澄桜)は存在しません、記憶違いでしょう。

実は最初にこのウワミズザクラ(上溝桜)のことを知った時、正しくウワミズザクラと書かれているにもかかわらず、ウワズミザクラと読んでしまったことがありますから、間違える方も少なくないかもしれません。また上溝桜(ウワミゾザクラ)などと読みたくなりますが、正しい読みは「ウ ワ ミ ズ ザ ク ラ」でございます。

※ ん!、そういえば、そんな名前の桜を見に行った記憶があるという強情なアナタ・・・それは、もしかしてウスズミザクラ(薄墨桜)ではございませんかねぇ?

混乱しそうですが最後にもう一度。ウワズミザクラ(上澄桜)ではなくウワミズザクラ(上溝桜)が正解です。

参照→ウワミズザクラ(上溝桜)
参照→ウスズミザクラ(薄墨桜)

ケンマソウ

もしかして: ケマンソウ

研磨してどうするの・・・ケマンソウの読み間違いではありませんか?

ケマンソウ(華鬘草)は別名タイツリソウ(鯛釣り草)とも呼ばれ、写真のように可愛らしい花を咲かせます。しかしながら「ケンマソウ」という植物は実存しません。

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