花山の四季

利休梅(リキュウバイ)

その昔、「千 利休」が茶花に好んで使ったとされる利休梅・・・なんてことはありません。調べてみると利休梅(リキュウバイ)が日本に来たのは明治とされていますから、この花を利休さんが知る由もないのです。

■利休緞子の梅の紋様
この花が茶花にふさわしいので「利休」の名を使ったとの話もありますが、それよりも、この花が利休緞子(りきゅうどんす)の梅の紋様にそっくりなことから、利休梅というネーミングを思いついたのではないかとも思えます。利休緞子とは「千 利休」が茶道具を入れるために用いた仕覆*の1つ。

* 仕覆(しふく)
仕覆とは茶器を入れる袋のことで、千利休が愛用の黒棗(くろなつめ)の仕覆に使用されたと伝えられる名物裂(めいぶつぎれ)が利休緞子と呼ばれ、そのデザインは縹(はなだ)色の経(たて)糸に、黄茶の緯(よこ)糸を打ち、多少ゆがみのある梅鉢文を配したもの。

■利休梅
利休梅は、利久梅と紹介されることもあり、別名バイカシモツケ(梅花下野)、さらにウメザキウツギ(梅咲き空木)とも呼ばれるようです。

その名からバイカウツギ(梅花空木)と混同される方もいらっしゃいますがバイカウツギは全く別の植物です。

利休梅という名の由来はともかく、園内の利休梅は今が見頃です。

ムラサキケマン(紫華鬘) 2010.4.22

雨にぬれて花山の花達も、それなりに喜んでいるようです。

キモクレン(黄木蓮)

4月17日に咲き始めたキモクレンが、今日21日にはすっかり咲きそろっていました。淡い黄色の花が陽の光を透して輝き、とても美しく見えました。

イカリソウ

イカリソウも種類が多く、簡単に区別できるもんでもないようです。写真はイカリソウと、黄色の花をつける別の種類のイカリソウ。

この記事の、2~4枚目の写真は5月3日撮影のものを追加しています。

メギ科 イカリソウ属

大柿花山 2010.4.20

もうじき見頃となるのはキバナカタクリですが、他にも山草園付近でひっそりと咲いている小さな花があります。そのいくつかを紹介します。

最初の八重シラユキゲシ(八重咲きのカナダケシ)は500円玉程度のサイズですが非常に美しい花でした。キバナイカリソウは写真ではほとんど白に見えます。調べたところ黄色の色合いの強いもの、ほとんど白に近いものなどいろいろあるようです。

ユキモチソウとムサシアブミ

中に丸い餅が入ってるように見えるユキモチソウ(雪餅草)が顔を出しました。もう1つはウラシマソウではなくムサシアブミ。しかし、このムサシアブミは普通のとは違って小型で淡い色をしています。

大柿花山の温室(売店)

大柿花山の温室で販売されている山野草や花(4月19日現在)の一覧です。
繊細な花のバイカイカリソウ(梅花イカリソウ)はお薦めです。美しい花をつける利休梅、個性的な花のゴールドレースなど、見るだけでも楽しい・・・。値段は個々に記入していませんが、オダマキ100~200円、素朴なシラユキゲシ100円など200~300円でも買えるものも結構あり安価です。1つと言わず4つ5つ、いかがでしょう。

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黄花カタクリが咲き始めました。

野草園の黄花カタクリ(黄花片栗)は、いつもの年より開花が遅れています。現在ようやく3割くらいの株が黄色の花をつけました。咲き始めの初々しい姿を見ることができます。

シロバナカタクリ
さらに、よく見ると黄花カタクリに混じって、珍しい白花のカタクリも一輪咲いていました。

カタクリ
通常の紫の片栗もとても美しいのですが、この時期はピークを過ぎており、そろそろ咲き終わります。

黄花を探してみる

最初はキモクレン。何気なく歩いているとハクモクレンかと思って気づかないかもしれませんが、良く見たら淡い黄色の美しい花が咲き始めていました。次は黄花のイカリソウ。園内に黄花イカリソウは少ないのですが、ひっそりと咲いていました。

次の写真はカエデ。カエデは淡い緑黄色の数ミリ程度の地味な花を咲かせていました。ただ、これは写真だから美しく見えるのかもしれません。次のボケも淡い緑黄色の花をつけている株ですが、これも結構きれいでした。

最後は「普通のヤマブキ」、当然ヤマブキ色です。しかし2枚の写真を比べると決定的な違いがありますが、わかるでしょうか? 実は葉の違いです。普通のヤマブキと黄葉のヤマブキがありました。

どれも見過ごしてしまいそうな僅かな違いです。普通の種類だと思っていると、あれれ、ということが時々あるので大柿花山は油断できません。

ブルーベリー の花

ブルーベリーはツツジ科だった。

大柿花山では山野草や花など一切の植物の採取が禁止されています。しかし例外があって、夏になると実をつけるブルーベリーの実は「つまんで食べても良いですよ」とのことです。

昨日、大柿花山を歩いていて、もしかしたらこの花はブルーベリーじゃないかと思って確認したら、やはりそうでした。こんな可愛らしい花をつけるんですね。しかしブルーベリーがツツジの仲間であったことには驚かされました。

ブルーベリー(英:blueberry)は、ツツジ科スノキ属シアノコカス節に分類される北アメリカ原産の落葉低木果樹の総称である。

概要
栽培品種の成木の樹高は1.5-3m。春に白色の釣鐘状の花を咲かせ、花後に0.5-1.5cmほどの青紫色の小果実が生る。北米大陸でのみ栽培される野生種に近い品種は数十cm程度の低木である。果実は北アメリカでは古くから食用とされてきたが、20世紀に入り果樹としての品種改良が進み、ハイブッシュ系、ラビットアイ系、ローブッシュ系の交配により多くの品種が作出された。

東京薬科大学東薬会 薬用植物園アルバム / ブルーベリー

オオバナノエンレイソウ(大花の延齢草)

すーっと伸びた茎の先に大きな葉、その中心に大きな白い花が咲く「エンレイソウ」。オオバナノエンレイソウ(大花の延齢草)が咲き始めました。

シャクナゲ(石楠花)

これから咲き始めるシャクナゲと、見頃のシャクナゲ。

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