ハッカに似ているのでヤマハッカ(山薄荷)ですが、香りはないようです。
花山の四季
粟野の道を走っていると、いたるところでこのような光景が見られました。彼岸花と白いソバの花との対比が美しいですね。写真では赤い花の中に色あせた花も混じっており、ピークは過ぎています。この時期で栃木南部の彼岸花はほぼ終りでしょう。
ヒガンバナが終わろうとしているこの時期に、同じユリ科のイヌサフランが咲き始めました。イヌサフランも花が終わったあとに葉が出てきます。
イヌサフランにはコルヒチンなどの有毒物質が含まれており、食べられません。
別名: コルチカム
山のキンモクセイ(金木犀)がもう少しで咲きます、見に行くのがちょっと早かったようです。「キンモクセイの咲く道を・・・」という歌がありますが、咲く中をタイミング良く歩くというのは、案外難しいかもしれませんね。
オオヒキヨモギ(大引蓬)はすでに花が終っていて、この時期には枯れているはず・・だったのですが、偶然咲いている株を見つけました。少し薄暗い場所のためか花の時期が他よりも遅かったのでしょう。
野草園入り口に咲いているのは、ナンテンハギ(南天萩)かと思いましたが、小葉が三対もあるので違います。調べてみると、ヨツバハギ(四葉萩)のようです。ヨツバハギの花は南天萩に良く似ていて、小葉は二対から三対。
- ヨツバハギ(四葉萩)
- ナンテンハギ(南天萩)
ヨツバハギ(四葉萩)とナンテンハギ(南天萩)
大柿花山の入り口の堀に、ミゾソバ(溝蕎麦)が咲いていました。しかしこの堀のまわりには、普通のソバやアカソバ、さらには、ヤノネグサ(矢の根草)も生えていますから、区別がしにくいかもしれません。
茎にはトゲがあり、葉が牛の額のような形をしていることがミゾソバ(溝蕎麦)の特徴です。ソバと名がつくものの、食べられないと思います。
山の上のほうには、コウヤボウキ(高野箒)がたくさんありますがまだ蕾です。そのコウヤボウキやナガバノコウヤボウキ(長葉の高野箒)に似た花を咲かせている植物がありました。葉のつき方、花の下がトゲトゲになっていることからオケラ(朮)でしょう。
オケラの若芽は山菜として食用になり、たいへん美味しいとされる。
別名:ウケラ
黄花のホトトギスが足湯ガーデンで咲いていました。 キバナノホトトギス(黄花の杜鵑草)は宮崎県に自生するホトトギスの仲間で、写真のものは鹿児島県に自生するタカクマホトトギス(高隈杜鵑草)に似ていますが未確認。ここにある黄花のホトトギスは観察用の数株のみです。
似た花:ホトトギス
キレンゲショウマ(黄蓮華升麻)が咲き始めたのが7月中旬。それから実に2ヶ月半も過ぎているのに、いまだ花をつけている株がありました。しかし流石にもう終わりでしょう。
足元で咲いていたこの花の名前はなんだろう。調べたところ、ハシカグサ(麻疹草)という植物のようです。しかし、花の大きさが2ミリほどしかないのでレンズを通してでないと楽しめませんね。
- ハシカグサ(麻疹草)
ハシカグサの花弁は4枚が標準ですが、このハシカグサの花弁は4枚から5枚とばらついていました。
- ハシカグサ(麻疹草)