褐色の花のように見えるのは、カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)。花が咲いたあともこのような色になって残っているんですね。
花山の四季
足湯ガーデンにあった紫の花。これは見たことのあるような、ないような花で、蕾の形は、アキチョウジ(秋丁字)にも似ています。調べてみるとこの植物は2003年発売の「ケープエンジェル」という新しめの花でした。
プレクトランサス・ケープエンジェル(Plectranthus Cape Angels)
ケープエンジェルは、シソ科プレクトランサス属の多年草で、南アフリカで作出された園芸品種。日本では2003年から流通。
アキチョウジ(秋丁字)が咲いていました。アキチョウジは通常薄い青紫ですが、これは白花のアキチョウジです。
黄色の花で見るからにキク科の植物が花を咲かせていました。葉の付け根に柄がなく、葉は茎の周りを取り囲むように付くことから、ヤクシソウ(薬師草)でしょう。
似た花:春から夏に咲く、ハナニガナ(花苦菜)
アキノウナギツカミの写真を撮っていたら、トンボが近寄ってきた。調べてみるとオオアオイトトンボのようです。ブルーグリーンの金属光沢のボディが美しい。
アキノウナギツカミ(秋の鰻掴み)が花を咲かせていました。葉の形は違うものの花の形や茎にトゲがあるところなどは、ママコノシリヌグイ(継子の尻拭い)に似ています。また、ミゾソバ、ヤノネグサ(矢の根草)にも似ています。
花柄は無毛、茎を抱くように細長い葉がつくことからアキノウナギツカミでしょう。似た植物に ウナギツカミ(鰻掴み)もありますが、まだ実物を見たことがありません。
ヤノネグサ(矢の根草)がピンク色の蕾をつけていました。ミゾソバ(溝蕎麦)と同じような場所に生えていて、花はミゾソバに良く似ていますが、葉の形は全く違います。
似た植物:アキノウナギツカミ(秋の鰻攫)、ナガバノウナギツカミ(長葉の鰻攫)
コシオガマ(小塩竈)が淡いピンク色の花を咲かせていました。花の形がなんともユーモラスです。この花はポイント5番付近で咲いていたもの。
- コシオガマ(小塩竈)
コシオガマの花の形は、同じゴマノハグサ科のオオヒキヨモギにも似ていないこともないかもしれない。
足湯ガーデンで咲いていたホトトギスの花。この山に自生のものではないので、これは園芸種かもしれませんが未確認。
- ホトトギス(杜鵑草)
このように花弁全体が深い赤で、班が目立たないものもありました。
- ホトトギス(杜鵑草)
似た花:ヤマジノホトトギス
ベニバナボロギク(紅花ぼろ菊)は、全体に柔らかで水気が多く「食える」らしい・・・ということで食べられるかどうか確認してみました。ベニバナボロギクをさっと茹でて削り節と醤油をかけただけです。
- ベニバナボロギク(紅花ぼろ菊)
- これが、ちゃんと美味いから不思議です。
春菊ほど香りは強くないものの、確かに良い香りがして、意外にも「ちゃんと美味しくいただけます」。花や茎も茹でてみました。茎は事前に皮を剥いておいて中身を食べましたが、花は食べませんでした。
口粟野から横根山に向かう道の途中、横根温泉(前日光 つつじの湯)の手前5kmくらいの道路脇の石垣がピンク色に染まっていました。近くで見てみると見事なシュウカイドウの群生でした。
- シュウカイドウ(秋海棠)
- シュウカイドウ(秋海棠)
- シュウカイドウ(秋海棠)
藍染めの原料として使われた植物のアイ(藍)が入り口の堀の脇にありました。
この写真では葉が丸く他のタデと区別しやすいのですが、葉の形はいろいろあり、同じタデ科の植物のイヌタデなどに良く似て、区別がしにくいこともあるようです。
別名:タデアイ(蓼藍)