花山の四季

ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸) 実

秋の柔らかい日差しの中で、赤い実をつけていたのはヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)。
美味しそうな実に見えるのですが・・・

ナス科ナス属のヒヨドリジョウゴは全草が毒、特に実にはソラニン、アトロピンが含まれるので有毒。

水玉草(ミズタマソウ) 実

ミズタマソウの果実が熟し黒くなっていました。細かい毛はそのまま残っていたので水玉草(ミズタマソウ) だとわかりましたが、何か凄みがありますね。

マユミ(真弓)

遠目にはピンクの花が咲いたように見えますが、これはマユミがつけた実です。本当の花は初夏に咲きます、しかし緑の小さな花のため目立ちません。

マユミの種子は有毒(脂肪油)で、食べられません。

スイセンノウ (酔仙翁)

チチコグサのように白い毛が密集した葉を持つ植物がブルーベリー畑の脇に生えていましたが、名前の調べがつきません。大柿花山の大出さんに聞いたところ、あっさり「ビロードソウでしょう」との答え。確認してみると確かにそのようです。このまま冬を越し春に花を咲かせるのでしょう。

スイセンノウ (酔仙翁)はセンノウ の仲間で南ヨーロッパの原産。日本に渡来したのは古く江戸時代だそうです。その密集した毛から別名、ビロードソウやフランネルソウと呼ばれています。

大柿花山 2010.10.27

山は気温が下がり、秋から冬へと一気に移行しそうな勢いです。この季節、大柿花山ではサザンカや椿が咲き始めています。

サザンカ(山茶花) 朝倉

夏と違って汗をかくことなく歩けるので快適ですが、季節柄花の数は少なくなっています。それでも、山にはコウヤボウキやセンブリ、野菊などが咲き目を楽しませてくれます。

クモガタヒョウモン

この季節は花が少ないこともあってか、コウヤボウキ(高野箒)の花は昆虫に人気があるようです。蜂や蝶がひっきりなしに訪れていました。写真を撮ろうと花にカメラを近づけたら、このように蝶が止まって蜜を吸いはじめてしまいました。蝶の名前を調べてみるとクモガタヒョウモン(雌)のようです。

コウヤボウキ(高野箒)

コウヤボウキ(高野箒)が咲き始めました。山の上のほうのトレッキングコース脇に多く見られます。花は オケラ(朮)や オクモミジハグマ などに似て、とても美しい。

ヒヨドリバナ(鵯花) 紅紫色?

紅紫の花をつけている ヒヨドリバナ(鵯花)がありました。高さ50cm未満と小型で、花の色が暗紅紫色を帯びています。葉も細めで先が尖っていないため、全体的な雰囲気は サワヒヨドリのようにも思えます。

しかしながら、サワヒヨドリの葉の特徴である「葉柄がなく、葉脈が3行脈」にあてはまるのかどうか私には良くわかりません。

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ツワブキ(石蕗)

足湯ガーデンのツワブキ(石蕗)が花をつけていました。この花を見るとなるほどツワブキもキク科なんだと納得させられます。

ノコンギク(野紺菊)

淡い青紫のキク科の花が咲いています。ノコンギク(野紺菊)だと思います。

11月2日 写真を追加

ノコンギク、ヨメナ・・・花を何気に見ていると、全く見分けが付かない程似ている。
花の詩ずかん / ノコンギク

似た花: カントウヨメナ(関東嫁菜)、ユウガギク(柚香菊)

アキノキリンソウ(秋の麒麟草)

この黄色の花があちこちに咲いていますが、アキノキリンソウ(秋の麒麟草)でしょう。

似た花:アオヤギバナ

アオミズ(青ミズ)

アオミズ(青ミズ)は、花のつき方が クワクサ(桑草)に似ていますが、葉がいかにもイラクサ科という感じです。

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