花山の四季

ムサシアブミ(武蔵鐙)

野草園にあるムサシアブミ(武蔵鐙)が大きく葉を広げました。「筒状のもの」のカタチを良く御覧ください。人が馬に乗る時足をかける「アブミ」に似ていることから、こう呼ばれます。

ムサシアブミは雪餅草や浦島草、マクシグサと同じテンナンショウ属の植物ですが、葉の間に筒状のものがあるためか、これらの植物をまとめて「あ!、マクシグサ」と呼ばれる方もいらっしゃるようです・・・。しかし個々に名前があるのです。

八重咲カナダケシ

ため息が出るほど美しい・・と言ったら大げさかもしれませんが、野草園の「八重咲きのカナダケシ」は、かなりの人気でした。 今年はまもなく咲く終わります。

八重咲きのカナダケシ
カナダケシ(サンギナリア・カナデンシス)の八重咲きの変種で「プレナ」

ヒメヤブデマリ(姫薮手毬)

温室の売店でヒメヤブデマリの鉢植えが売られていました。実物を見るのはこれが初めてです。花を見れば確かに ヤブデマリに似た花を咲かせていますが、まさかこんなに小さいとは驚きました。

ヒメヤブデマリ(姫薮手毬)は薮手毬(ヤブデマリ)の矮性種として作出された園芸品種

八重咲きエンレイソウ

非常に美しい八重咲きのエンレイソウが咲き始めました。八重咲きエンレイソウは野草園のオオバナノエンレイソウやキバナカタクリの間にいくつか咲いています。

イワヤツデ(岩八手)

足湯ガーデンのイワヤツデ(岩八手)が花を咲かせています。あまり目立ちませんが素朴な味わいのある花です。

別名:タンチョウソウ(丹頂草)

葉の形が ヤツデ に似ているというのが名前の由来。別名タンチョウソウ(丹頂草)。これはつぼみが丹頂鶴の頭のように赤いことから
四季の山野草(イワヤツデ)

ヤマシャクヤク(山芍薬)

東側の野草園にあるヤマシャクヤク(山芍薬)が、真っ白な花を咲かせていました。

オオイヌノフグリ(大犬のふぐり)

オオイヌノフグリが実をつけていました。オオイヌノフグリは、イヌノフグリ(犬のふぐり)に似ていて、より大型の花を持つ植物(帰化植物)という意味で、大きな犬の「ふぐり」という意味ではないのです。

イヌノフグリ(犬のふぐり)は、花だけを見ているとなぜ「ふぐり」がつくのか、意味がわかりませんが、その果実の形を見れば、なるほど、ふぐりだなと納得させられます。

タチイヌノフグリ(立犬のふぐり)

タチイヌノフグリ(立犬のふぐり)の実も観察してみました。オオイヌノフグリの花は、5~6ミリ位あるのに対して、タチイヌノフグリの花は極端に小さく2mm程度とほとんど目立ちません。

一枚目の写真の右側に写っている花はカキドオシの花で15mm程度、左がタチイヌノフグリです、いかに小さいかおわかりでしょう。

タチイヌノフグリ(立ち犬のふぐり)の果実は、オオイヌノフグリよりも丸みがあり、よりリアルと言えるかもしれません。

タチイヌノフグリはユーラシア、アフリカ原産の帰化植物

コハコベ(小繁縷)

この季節ともなると、ハコベ(繁縷)も随分と大きく育っていました。それでも、レンズを近づけてみないと、その花の精密さはわかりません。

ハコベはハコベ属の総称であり、単に「ハコベ」と言うと、このコハコベ(小繁縷)を指すことが多いようです。

ナデシコ科ハコベ属

ヒメオドリコソウ(姫踊り子草)

4月初めには小さかったヒメオドリコソウ(姫踊り子草)が、気づけばこんなに大きくなっていました。

しかし、葉の赤紫から緑への色の変化は美しいものの、あまり歓迎されない植物かもしれません。

ミツバツチグリ(三葉土栗)

地面近くに キジムシロに似た黄色の花が咲いています。葉の様子からミツバツチグリ(三葉土栗)と思いますが、いかがでしょう。

タイツリソウ(鯛釣り草)

ケマンソウをタイツリソウ(鯛釣り草)とも呼びます。これは白花のタイツリソウですが、釣り竿に鯛がぶら下がっているように見えるでしょうか。

別名:ケマンソウ(華鬘草)

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