コデマリが咲いていました。どこかで見たような花だが・・・そう「シモツケの花に似ている」、そう思った方は鋭い!。コデマリはバラ科シモツケ属の落葉低木なので、「シモツケ」に似ていて当然かもしれません。
花山の四季
どこにでもあると感じるこの花。別名のジシバリのほうが馴染み深いかもしれません。しかし花がそっくりなオオジシバリもあるのでその区別が悩ましい。
別名:ジシバリ
よく見かける花なのですが、名前を確認してみると「ニガナ」。葉や茎に苦味のある白い乳液を含む為、 ニガナ(苦菜)の名があるようです。
ニガナ(苦菜)の花弁は5枚。もし6、7枚以上あったらそれは「ハナニガナ」かもしれません。拡大写真を追加(6月1日)
ニガナの変種:ハナニガナ(花苦菜)
ハナニラにも似た白い花を咲かせていたのは「タイリンオオアマナ」。原産地は地中海沿岸
ヤエノコガクウツギ(八重の小額空木)が咲き始めました。まだ淡い緑色で咲き始めの姿ですが非常に美しい。
ヤエノコガクウツギはポイント2番付近に多くあります。
写真で、マムシグサがどこにあるかわかりますか?
野草園にはマムシグサやムサシアブミ、ユキモチソウなどテンナンショウの仲間が結構多くあるのですが、このようにまわりの植物に紛れてわかりにくいこともあるようです。探してみてください・・。
ゴマノハグサ科の花をもう1つ。トキワハゼ(常磐爆米)に良く似ていて、紫色の花をつけているのは、たぶん「ムラサキサギゴケ」でしょう。
ムラサキサギゴケ、トキワハゼ、ヒメウンランと「ゴマノハグサ科の花」を見てみると、どの花も風の流れをうまく利用するような形状に思え、このフォルムに何か特別な機能があるのではないかと思うほどです。
Web上ではムラサキサギゴケの深山版にヤマサギゴケ(山鷺苔)があるとされているようですが、未確認。
ゴマノハグサ科の花で良くみかけるのが、このトキワハゼ(常磐爆米)。この花の形状もユニークで小さな鳥のようにも見えないこともない。
1cmにも満たない小さな花ながら、なんともユーモラスな「かたち」の花。2箇所の膨らんだ部分が生命体の目のようにも見え、また怪しい飛行物体のようでもあります。
くちびる形
このような花の形状を通常「くちびる形」と言いますが、くちびる形の花は「シソ科」か「ゴマノハグサ科」であることが多いようです。この花は「2箇所に膨らみ」という特徴から、経験的に「ゴマノハグサ科」だろうと見当をつけました。
花は、大正時代に帰化したツタバウンラン(蔦葉海蘭)に似ていますが、葉の形が「ツタバ」ではなく、ツタバウンランよりも小型であることから、これは園芸品種の「ヒメウンラン」が逸出したものではないかと思われます。
この山に自生するキンラン(金蘭)が咲いています。しかし数株しか確認できていません。キンラン(金蘭)は樹木の根に寄生しているようなもので、移植は無理、手を触れずそっと観察しましょう。
草刈の最中に白い花を見つけよく見るとギンラン(銀蘭)だったそうです。ただし見つけようと思って探してもなかなかありません。