花山の四季

タツナミソウ(立浪草)

同じ方向に並んだ花穂の姿を、打ち寄せる波の波頭に見立てて「立浪草」。花を見て思い出すのにうまいネーミングだと思います。

カラタネオガタマ(唐種招霊)

カラタネオガタマの花が咲いています。もしコースを歩いていてバナナのような匂いがしたら・・・この「カラタネオガタマの花」の匂いでしょう。花はピークを少し過ぎたところ。

バナナの匂い
この甘い香りはバナナアイスの匂いというか、私たちの記憶にあるバナナ(香料)の匂いに近いかもしれません。

ウワバミソウ(蟒蛇草)

ウワバミソウ(蟒蛇草)が花をつけていました。しかし、これが花なのかというくらいの質素なもの、花弁はあるのだろうか?

別名ミズナと呼ばれ、山菜としてその茎の部分が食べられるようです。ただし、ウワバミソウが生えているのは整備中の湿地のため、遠くからしかご覧いただけないかもしれません。

似た植物:ヤマトキホコリ(ウワバミソウと違って花期は秋、また葉先はとがらない)

シラン(紫蘭)

シラン(紫蘭)は自生のものは、環境省カテゴリで「準絶滅危惧」とされているほどで、ほとんど自生が見られないのかもしれません。しかしながら、シラン自体は栽培が容易なので「どこででも見かける花」として注目されることはなさそうです。

大柿花山の山にも僅かながらシラン(紫蘭)が見られましたが、おそらく栽培逸出によるものだと思われます。

千代萩(センダイハギ)

多くの萩は秋に咲きますが、千代萩は5月頃に黄色の花を咲かせます。センダイハギは黄花だけでなく、

紫千代萩 (ムラサキセンダイハギ)
紫色の花を咲かせる紫千代萩という品種もあります。千代萩は、先代萩(せんだいはぎ)と書かれることもあります、しかし仙台萩ではないようで・・。

これらのセンダイハギは売店で売られている鉢植えのもの、コースには咲いていません。

トウバナ(塔花)

トウバナ(塔花)が咲いていました。あまりに小さな花なので、レンズを通してでないと私には良く見えません。

アサザ

アサザの花が咲いていました。検索してみると、アサザの保全活動や植栽が各地で行われているようです。

霞ヶ浦ではアサザ保全活動が行われており、日本からのアサザの絶滅回避の観点からは素晴らしいことだと思います。また、各地で「アサザは水質を浄化」するというスローガンのもとに、アサザの植栽が進められていることも知りました。

しかしながら、アサザが覆った水面下では酸素濃度が低下しやすい、など問題点の指摘もあり、「植えれば浄化」のような単純なことではないようです。環境を改善することの難しさに改めて気付かされました。

ヤエノコガクウツギ(八重の小額空木)

ヤエノコガクウツギ(八重の小額空木)が咲いています。多くの株で咲き始めの淡い緑色から白に花に変化してきました。

ヤエノコガクウツギもコガクウツギ同様小型の品種で、花の大きさはせいぜい直径3cm程度です。近くから見ないとその美しさに気づかないかもしれません。八重の小額空木はポイント2番付近に多く咲いています。

ハクウンボク(白雲木)

ハクウンボクが花を咲かせていました。ハクウンボク(白雲木)の花は エゴノキに似ていますが、花が房状に垂れ下がってつくのが特徴です。

このためハクウンボクの花はエゴノキの花のようにほぼ均等に散らばらず、所々に房状につく。これで見分けられるでしょう。しかし、アサガラとは見間違うかもしれません。

サワフタギ(沢蓋木)

沢におおいかぶさるように生い茂ることから「沢蓋木」。少し花のピークを過ぎてしまいましたが、サワフタギが花を咲かせていました。

別名:ルリミノウシコロシ(瑠璃実の牛殺し)、ニシゴリ(錦織木)

コゴメウツギ (小米空木)

山の中腹から上のほうに、たくさんの小さな白い花をつけている木、コゴメウツギ (小米空木) が咲いています。

コゴメウツギの蕾は、ちょうど米つぶのよう。小さな花を拡大してみるとこの通り、なかなかに繊細です。写真を追加(5月20日)

似た植物:カナウツギ
バラ科コゴメウツギ属

ニワフジ(庭藤)

マメ科の白い花をつけている幼木がいくつかあります。確認してみるとニワフジ(庭藤)だそうです。

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