春の花でいっぱいの園内。咲き始めたモクレンや、レンギョウ、ショウジョウバカマ、椿、ヒュウガミズキ、ムスカリ、さらに・・これから「桃や桜」も加わり、大柿花山はいっそう華やかな季節を迎えます。
春
2011年4月5日
大柿花山 2011.04.05
ヒュウガミズキ無数の黄色の花が、まるで空中に散りばめられたように咲いています。たぶん今がピーク。
別名:イヨミズキ
トサミズキが夕方の日差しを浴びて黄色に光っていました。ヒュウガミズキ同様今が盛り。
似た花:ヒュウガミズキ(イヨミズキ)
キブシがまるで実のような花を咲かせていました。
アブラチャン(油瀝青)が咲いています。ダンコウバイ(壇香梅)に似ていますが、ダンコウバイよりも小さめの花が多くつくといった感じでしょうか。
クスノキ科クロモジ属
先日ダンコウバイ(壇香梅)を掲載しましたが、全体の写真を再掲載。この時期の園内はサンシュユなどの黄色の花をつける木が多く探しにくいかもしれません。
似た花:サンシュユ、アブラチャン(油瀝青)
ミツマタ(三椏)が咲き始めました。ミツマタで橙色の花は園芸品種ですが、この黄色のミツマタが日本の山に自生するミツマタです。
そろそろ出てくるだろうと思っていた「ヤブレガサ」が姿を現しました。ヤブレガサは、この芽出しの姿がユニークです。
ヤブレガサに似た植物にモミジガサがあるが、その判別は難しいこともあるようです。
私がこれまで「モミジガサ」と信じていた植物が「ヤブレガサ」であることが判明した。そのきっかけは,6月に行われたフィールドレンジャーの新人研修会だった。
観音崎の自然&あれこれ / ヤブレガサ
大柿花山には多くの椿がありますが、これはヤブツバキ(藪椿)の葉が枝変わりで斑入りになっているものです。
この時期、野草園に咲いている背丈の低い黄色の花は、おそらくこの「キバナセツブンソウ」です。その名の通りセツブンソウの黄花の品種で地中海東部原産。実際に地中海沿岸で咲いているのを見てみたいものです。以前一輪だけ開花と書きましたが、数十株あったようです。
別名:ヨウシュセツブンソウ、セイヨウセツブンソウ
野草園のアズマイチゲに混じってキクザキイチゲが咲いていました。
キクザキイチゲは白と青紫の花があり、アズマイチゲに似た花ですが、葉は違っています。
4月10日追記、下の写真で左の蕾がアズマイチゲ、右に咲いているのはキクザキイチゲです。葉の違いがはっきりとわかります。
早春に咲く黄色の花は、サンシュユ、トサミズキ、ヒュウガミズキ、ダンコウバイなど数多くありますが、レンギョウがその中でもひときわ鮮やかな黄色の花を咲かせていました。