2011年4月28日

ハナミズキ(花水木)

この時期は街のあちこちで見ることができるハナミズキの花。逆に山で見る機会はあまりないので、新緑の中の輝くような白が新鮮かもしれません。

野草園などに、「栄養不足のムラサキケマン」のような花が咲いていますが、これはムラサキケマンではなく、ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)のようです。

ケシ科 キケマン属

ヤマエンゴサクの赤紫形に似ているが、苞葉が全縁なので識別できる。
plantsindex.com/エンゴサクの仲間

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ミミナグサ(耳菜草)

一見、ハコベかと思いましたが、花の切れ込みが違います。確認してみるとミミナグサ(耳菜草)のようです。

オランダミミナグサ
似た植物には、帰化植物のオランダミミナグサがあり、しばしばミミナグサの近くに生えています。花が閉じた時ミミナグサと違ってガクから大きくはみ出すのが特徴。

オランダミミナグサとの違いは、ミミナグサは花柄が長いことと、茎が紅紫色になること。
plantsindex.com / 白い小さな星形の花

ウシハコベ(牛繁縷) 春

ミミナグサ(耳菜草)の脇に大きなウシハコベ(牛繁縷)が花を咲かせていました。生育場所によって大きさが随分と変わるものです。

ウシハコベは茎の節が暗紫色であることも特徴

キュウリグサ(胡瓜草)

小さな青い花を咲かせるキュウリグサ(胡瓜草)。コース脇に多く咲いていました。花自体は「ワスレナグサ」に似ていますが、花の直径が2mmほどしかありません。

この花はハナイバナとは違って花の中心部は黄色。しかし、レンズを通しているから見えるようなものであり、普通は気がつかないかもしれません。

似た花:ハナイバナ、ワスレナグサ

ワスレナグサ(勿忘草)

ワスレナグサが咲くのもこの時期。ただし、これらは本来のワスレナグサ(Myosotis scorpioides)ではなく、ワスレナグサという名前で流通している園芸品種。

このワスレナグサは葉がハート型

アセビ(馬酔木) 春

アセビ(馬酔木)が、こんなにびっしりと白花をつけていました。冬から咲き始めたアセビですが、今咲いているこの木とは品種が違うのでしょう。

総苞外片に反りがあるのでセイヨウタンポポ(西洋蒲公英)としたいところなのだが、このタンポポは、その「反り」が明確ではないようです。さて困った・・・。 セイヨウタンポポとカントウタンポポの雑種かもしれません。

タンポポの花の裏側を見て、総苞外片(そうほうがいへん)の反りがないのが在来種。・・・しかし、在来種と外来種の雑種も少なくないようで、見分け方はそう単純ではなかった。

身近なセイヨウタンポポは実は日本のタンポポとの雑種だった!
外来植物のリスク評価と蔓延防止策

セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)は、環境省の要注意外来生物リスト:植物に「外来タンポポ種群」として掲載されています。

ムレスズメ(群雀)

この季節、トレッキングコース脇などで咲いているマメ科の黄色い花は、おそらくこのムレスズメではないでしょうか。

大柿花山の温室で、ツクシカラマツ(筑紫唐松)が咲いていました。小さい花ですが写真で見ると、この通りとても綺麗です。おそらくカラマツソウの園芸品種。

ヤブイチゲ(藪一華)

山草園にヤブイチゲ(藪一華)が咲き始めました。小さい花ながら緻密で美しい花です。

ダイオウグミ(大王茱萸)

足湯の南側にある大グミの木が花をつけています。葉を確かめてみるとダイオウグミ(大王茱萸)のようです。ダイオウグミ(大王茱萸)は大きな実をつけるため、またの名を「ビックリグミ」とも呼ばれます。

ダイオウグミの葉の表は小さな白い星状毛がある。葉裏は白色の鱗状毛が密生し、茶色い鱗状毛が混じる。

初夏につける実が食べられます。

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