雨上がりの夕方、晴れた空にホウの木の葉が涼しげに見えました。
- ホウノキ
- ホウノキ
- 朴の木の断面
ホウの木(ホオノキ)は緻密で軟らかく、また狂いやひび割れが少ないことから彫刻材、版木などに使われますが、切ったばかりの木の中心部は深い緑色をしていました。この写真はたまたま伐採したホウの木があったので撮ったものです。最後の2枚の写真は大柿花山温室脇にあるホオノキで、大きな蕾をつけていました。
撮影日:4月29~5月3日
雨上がりの夕方、晴れた空にホウの木の葉が涼しげに見えました。
ホウの木(ホオノキ)は緻密で軟らかく、また狂いやひび割れが少ないことから彫刻材、版木などに使われますが、切ったばかりの木の中心部は深い緑色をしていました。この写真はたまたま伐採したホウの木があったので撮ったものです。最後の2枚の写真は大柿花山温室脇にあるホオノキで、大きな蕾をつけていました。
撮影日:4月29~5月3日
昨日、大柿花山をよく訪れる方に「ハランの花が咲いている」という話をうかがい、見てみると・・・。なるほど、ハランにも花が咲いていました。大きさは硬貨程でシュウマイを一回り小さくしたような形、もう一方の写真はつぼみです。ただしこのハランは園の入り口脇にあったものなので、見ていただくための植物ではないのかもしれません。
シラネアオイ(白根葵)が花を咲かせていました。
散った桜の花びらを背にしたシラユキゲシ(白雪芥子)。現在、咲きそろいました。このシラユキゲシはケシ科の多年草で、花芽と葉がほぼいっしょに土から出て白い花を咲かせます。
シラユキゲシは中国原産の植物で日本には自生していません。
野草園で黄色の花をつけているキバナカタクリ(黄花カタクリ)が咲きそろい、見頃になりました。
シャクナゲがかなり咲いてきました。
左からシロヤマブキ、ムスカリ(白)、シュンラン、ナツグミ、シモクレン。そしてオダマキの蕾、蕾が大きくなってきたので、開花までもうすぐ・・。
「エンレイソウ」はこのように小さな茶色の花が咲いているように見えます。しかし、実は茶色の花のように見える部分はガク。また、エンレイソウは雄しべや花、ガクや葉もすべて3の倍数になっているのが面白いところです。
大きな白花をつけているのは「オオバナノエンレイソウ」で、多くは北海道に自生していますが東北地方北部にも存在します。大柿花山ではオオバナノエンレイソウは今が見ごろ。
最後の、この大きな蕾は「八重のエンレイソウ」でオオバナノエンレイソウよりも遅く咲きます。今、この花が咲くのを楽しみに待っています。
3枚の「花びら」のように見える部分は、ガク。真ん中で3つに分かれているのが雌しべ。その周りに6本あるのが雄しべ。エンレイソウは花もガクも、葉も、すべて3の数(倍数)になっている。
再びユキモチソウの写真。前回は伸びる途中でしたが、十分に大きくなり形も整いました。
10日前は小さかったのに、大きく育ったウラシマソウです。
その昔、「千 利休」が茶花に好んで使ったとされる利休梅・・・なんてことはありません。調べてみると利休梅(リキュウバイ)が日本に来たのは明治とされていますから、この花を利休さんが知る由もないのです。
■利休緞子の梅の紋様
この花が茶花にふさわしいので「利休」の名を使ったとの話もありますが、それよりも、この花が利休緞子(りきゅうどんす)の梅の紋様にそっくりなことから、利休梅というネーミングを思いついたのではないかとも思えます。利休緞子とは「千 利休」が茶道具を入れるために用いた仕覆*の1つ。
* 仕覆(しふく)
仕覆とは茶器を入れる袋のことで、千利休が愛用の黒棗(くろなつめ)の仕覆に使用されたと伝えられる名物裂(めいぶつぎれ)が利休緞子と呼ばれ、そのデザインは縹(はなだ)色の経(たて)糸に、黄茶の緯(よこ)糸を打ち、多少ゆがみのある梅鉢文を配したもの。
■利休梅
利休梅は、利久梅と紹介されることもあり、別名バイカシモツケ(梅花下野)、さらにウメザキウツギ(梅咲き空木)とも呼ばれるようです。
その名からバイカウツギ(梅花空木)と混同される方もいらっしゃいますがバイカウツギは全く別の植物です。
利休梅という名の由来はともかく、園内の利休梅は今が見頃です。
雨にぬれて花山の花達も、それなりに喜んでいるようです。
4月17日に咲き始めたキモクレンが、今日21日にはすっかり咲きそろっていました。淡い黄色の花が陽の光を透して輝き、とても美しく見えました。