山を歩いていると良く見かける「つる性の植物」ですが、さて名前は?・・・
実は当初、オニドコロ(鬼野老)と記載していましたが、オニドコロの花期は7~8月であることから間違いでした。また、良く観察してみると雄花の中心部もオニドコロとは違っています。
- タチドコロ
- タチドコロ
- タチドコロの雄花
調べたところヤマノイモ科の「タチドコロ」が正解のようです。
葉はオニドコロと同様に交互に出る互生。
山を歩いていると良く見かける「つる性の植物」ですが、さて名前は?・・・
実は当初、オニドコロ(鬼野老)と記載していましたが、オニドコロの花期は7~8月であることから間違いでした。また、良く観察してみると雄花の中心部もオニドコロとは違っています。
調べたところヤマノイモ科の「タチドコロ」が正解のようです。
葉はオニドコロと同様に交互に出る互生。
まだ咲きかけのヤマボウシの花、淡い緑色をしています。形が竹とんぼみたいで面白いですね。今は近くからしかわかりませんが、もうじき白に変化し、遠くからでも見えるはずです。またその時にはここに掲載します。
幹に独特の翼があるので ニシキギ(錦木)を見分けるのは簡単です。そのニシキギが花を咲かせていました。花は淡い緑でワイシャツのボタンよりも小さいくらいのサイズです。
・・・しかしここまでくると、ちょっとマニアックすぎるかもしれません。くれぐれも、これだけを見るために訪れる、などということはなさらないようお願い致します。地味すぎて・・怒りの矛先が私に向かないとも限りませんから。 井伊
コガクウツギが3種類咲いていました。コガクウツギ(小額空木)は、黄緑の葉の間に白い花が散らばったように咲き、花弁の形は不安定なようです。
ヤエノコガクウツギ(八重の小額空木)
ヤエノコガクウツギは、1つの花の大きさは100円玉くらいなものの、とても美しい花。咲き始めは淡い緑色でその後白に変化しますが、その変化はオオデマリの色の変化に似ています。ヤエノコガクウツギは現在咲き始まったばかり。
最後はコガクウツギの斑入りと思われますが、足湯ガーデンにあるものです。写真では濃い紫色の葉も写っていますがこれは葉焼けによるものだそうです。
ユキノシタ科
タチシオデにもカメラを近づけてみました。このタチシオデの花も、ぶどうくらいの大きさでありながら非常に精巧な作り、そのバランスも見事です。
タチシオデ(立牛尾菜)はシオデに似ていて、生長初期に立ち上がるのでタチシオデなのですが、それだけで区別するのは困難です。タチシオデの葉は薄くて光沢がなく裏面が粉白色、そしてシオデの花期は7~8月であることで区別できそうです。春先に出る若芽をゆでて食べるとうまい。
足湯ガーデンのすぐ西にテンナンショウ属の芽が出てきました。5月4日現在はご覧の通りですが、これが成長するとどの種類になるのか、今はわかりません。テンナンショウ属の芽だけに・・・その柄が不気味です。
追記:5月6日の写真が左、右は5月12日。
野草園の入り口の右にはオオデマリ(大手毬)がありますが、左には日本原産のヤブデマリ(藪手毬)の小木があります。オオデマリはこのヤブデマリの園芸品種なので、この2つは近縁。
スノーボール
スノーボールは温室売店にあったもので、オオデマリによく似た花を咲かせます。写真では咲きかけのため淡い緑をしていますが、まもなく白に変わります。オオデマリも咲きかけの時は淡い緑色で、スノーボールもオオデマリもスイカズラ科、カマズミ属なので近縁種です。このスノーボール、庭に植えるには良いかもしれません。
浦島草、雪餅草、ムサシアブミに続いて、野草園にマムシグサが現れました。穂の先端の棒状の部分は付属体、それを包みこむような筒状の部分と長い舌のように見える部分をあわせて仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ぶそうです。(この写真からはコウライテンナンショウか、ホソバテンナンショウのように見えますが不明)
テンナンショウの仲間はどれも不気味な感じを受けますが、付属体が可愛らしい雪餅草や、この写真のように仏炎苞が緑と白のストライプになっているもの、ムサシアブミのように面白い形であるものなど、見慣れれば美しいと感じないでもないですね。
テンナンショウの仲間は有毒、シュウ酸塩(不溶性)を含みます。
雪餅草や浦島草と同じテンナンショウ属のムサシアブミです。なかなか葉が広がらなかったのですが、このところの良い天気で一気に成長しました。最初の写真が普通のムサシアブミ。2枚目以降は一回り小さな種類のムサシアブミですが、色合いの違う2つの種類が写真に写っています。最後の写真は大柿花山の温室にあるムサシアブミ。
「エンレイソウ」はこのように小さな茶色の花が咲いているように見えます。しかし、実は茶色の花のように見える部分はガク。また、エンレイソウは雄しべや花、ガクや葉もすべて3の倍数になっているのが面白いところです。
大きな白花をつけているのは「オオバナノエンレイソウ」で、多くは北海道に自生していますが東北地方北部にも存在します。大柿花山ではオオバナノエンレイソウは今が見ごろ。
最後の、この大きな蕾は「八重のエンレイソウ」でオオバナノエンレイソウよりも遅く咲きます。今、この花が咲くのを楽しみに待っています。
3枚の「花びら」のように見える部分は、ガク。真ん中で3つに分かれているのが雌しべ。その周りに6本あるのが雄しべ。エンレイソウは花もガクも、葉も、すべて3の数(倍数)になっている。
10日前は小さかったのに、大きく育ったウラシマソウです。
中に丸い餅が入ってるように見えるユキモチソウ(雪餅草)が顔を出しました。もう1つはウラシマソウではなくムサシアブミ。しかし、このムサシアブミは普通のとは違って小型で淡い色をしています。