オッタチカタバミという名前を最初に聞いた時の印象は、きっと「変な名前」に違いない。カタバミに似ていて、茎が立ちあがるので「おっ立ちカタバミ」なのだが、一度聞いたら忘れない名前でもある。
ところが、出雲の国には乙立寒菊(オッタチカンギク)という菊がある。もし、これをを知っていると「オッタチ」って地名じゃなかったの?と逆に驚くかもしれない。
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オッタチカタバミという名前を最初に聞いた時の印象は、きっと「変な名前」に違いない。カタバミに似ていて、茎が立ちあがるので「おっ立ちカタバミ」なのだが、一度聞いたら忘れない名前でもある。
ところが、出雲の国には乙立寒菊(オッタチカンギク)という菊がある。もし、これをを知っていると「オッタチ」って地名じゃなかったの?と逆に驚くかもしれない。
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見慣れない黄色のアブラナ科らしき花が咲いていました。調べてみると、帰化植物のハルザキヤマガラシ(春咲山芥子)のようです。
繁殖力が強く、亜高山帯等の自然性の高い環境等にも侵入し、在来植物への競合・駆逐のおそれがあるため、駆除が実施されている。農耕地の雑草であり、近年も分布を拡大している。
環境省 / 要注意外来生物リスト:植物(一覧) / ハルザキヤマガラシ
総苞外片に反りがあるのでセイヨウタンポポ(西洋蒲公英)としたいところなのだが、このタンポポは、その「反り」が明確ではないようです。さて困った・・・。 セイヨウタンポポとカントウタンポポの雑種かもしれません。
タンポポの花の裏側を見て、総苞外片(そうほうがいへん)の反りがないのが在来種。・・・しかし、在来種と外来種の雑種も少なくないようで、見分け方はそう単純ではなかった。
身近なセイヨウタンポポは実は日本のタンポポとの雑種だった!
外来植物のリスク評価と蔓延防止策
セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)は、環境省の要注意外来生物リスト:植物に「外来タンポポ種群」として掲載されています。
足湯ガーデンにあるハナシュクシャの中でも目立つ黄花、キバナシュクシャ(黄花縮砂)が花を咲かせていました。
国際自然保護連合(IUCN)の世界の外来入種ワースト100、及び日本の要注意外来生物リストに入っているが、日本では野生化の報告はないので、あまり環境への影響はないようです。
日本では、沖縄などの暖地や、植物園の温室などで栽培されているが、野生化の報告はない。
河岸の下層に広大で密生した群落を形成し、他の植物を駆逐している。在来植物の実生の生育を阻害するので、森林構造を変化させてしまう。ニュージーランドでは、在来の森林植生の主要な侵入植物になっている。キバナシュクシャ(Hedychium gardnerianum)に関する情報
アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)の花は、ヌスビトハギ(盗人萩)の花よりずっと大きく小粒の大豆ほどもある。事実、ヌスビトハギよりも見栄えがする。しかし、それに騙されてはいけない。
アレチヌスビトハギは、北アメリカ原産の帰化植物。繁殖力が強いためしばしば群生し在来の植生を圧迫するとさてれいます。
最近勢力を拡大しているようなので、出来る限り根ごと引きぬいて駆除したほうが良さそうです。特徴は、大きな花弁の中心に「濃い紫色で縁どられた黄緑色」があること、そして小葉が3枚であることです。
大柿花山の大出さんに、これが「ネナシカズラ」だと教えていただきました。しかし目の前にあるのは「蕾のような物があるだけの蔓」で、葉もナシのカズラなのです。とりあえず撮影しましたが自分でも何を撮っているのかよくわかりません。
調べてみると、ネナシカズラは、まわりにある植物にからみつき寄生根でしがみついて栄養を吸収するとあり、光合成もしない寄生植物ですから葉がないのも当然でした。
ネナシカズラで検索をかけると関連キーワードに、 ネナシカズラ 防除、駆除 が出てきますから嫌われているようです、特に帰化植物のアメリカネナシカズラは要注意外来生物リスト:植物(一覧)に掲載されています。
ネナシカズラ科
セリバヒエンソウがぽつんとひと株。セリバヒエンソウは明治時代に渡来した中国原産の帰化植物で、近年勢力を拡大しているらしい。
花は美しいのですが、繁殖力は強いようです、ここでは駆除対象。
キンポウゲ科、デルフィニウム属
赤花のニセアカシアが咲きはじめました。ニセアカシアは通常白で、赤花は珍しいようです。ニセアカシアの蜂蜜は良質で、花も可愛らしいものの・・・ニセアカシアの生命力が強すぎることが問題となっています。ニセアカシアは、その周囲に広範囲に新芽が出てしまうため、大柿花山ではみつけしだい除去しているそうです。現在この一株だけに抑えられていますが、将来的には伐採するかもしれないとのこと。
地下に伸びた根からの萌芽、実による繁殖とも旺盛なため、環境省が定める要注意外来生物リスト:植物(一覧)に別途総合的な検討を進める緑化植物としてリストアップされている。
wikipediaの帰化植物における日本の帰化植物のリンク一覧
ごく代表的なもののみを取り上げた。古い時代の帰化植物とされ、普通は帰化植物扱いされないものも含めた。それらには+をつけて区別した。
wikipedia / 帰化植物 / 日本の帰化植物
生態系に悪影響を及ぼす可能性があるとされる外来植物の一覧。これらの植物に対しては適切な取扱いが必要とされます。
要注意外来生物リストとは?
外来生物法の規制対象となる特定外来生物や未判定外来生物とは異なり、外来生物法に基づく飼養等の規制が課されるものではありませんが、これらの外来生物が生態系に悪影響を及ぼしうることから、利用に関わる個人や事業者等に対し、適切な取扱いについて理解と協力をお願いするもの
→ 環境省 自然環境局 / 要注意外来生物リスト
環境省_自然環境・生物多様性(自然環境局)
以下は環境省の要注意外来生物リスト:植物(一覧)の各植物ごとへのリンクです。
外来生物法の規制対象となる特定外来生物
外来生物法の規制対象となる特定外来植物で、これらの外来生物が生態系に悪影響を及ぼしうることから、栽培等に関するの規制が課されるもの。
→ 特定外来生物リスト:植物( 一覧)
キク科
オオキンケイギク
ミズヒマワリ
オオハンゴンソウ
ナルトサワギク
ゴマノハグサ科
オオカワヂシャ
ヒユ科
ナガエツルノゲイトウ
セリ科
ブラジルチドメグサ
ウリ科
アレチウリ
アリノトウグサ科
オオフサモ
イネ科
スパルティナ・アングリカ
サトイモ科
ボタンウキクサ
アカウキクサ科
アゾラ・クリスタータ
国立環境研究所
維管束植物 目次 – NIES 侵入生物データベース
「世界の外来侵入種ワースト100」は、外来侵入種のおどろくべき複雑さと、悲劇的な結末を伝えるために作られました。侵入種は、以下の2つの基準に従って選ばれています。
1 生物の多様性および人間活動に対する深刻な影響
2 生物学的侵入をめぐる重要な事柄の表現
IUCN日本委員会 / 外来種とは
カエンボク
モリシマアカシア
サンショウモドキ
チガヤ(アランアラン)
フランスカイガンショウ
オプンティア・ストリクタ(ウチワサボテンの一種)
ミリカ・ファヤ(ヤマモモの一種)
ダンチク
ハリエニシダ
ホザキサルノオ
イタドリ
キバナシュクシャ
クリデミア・ヒルタ(ノボタン科クリデミアの一種)
クズ
ランタナ
ハギクソウ
ギンネム(ギンゴウカン)
カユプテ
プロソピス・グランドゥロサ(プロソピスの一種)
ミコニア・カルヴェセンス(ミコニアの一種)
ミカニア・ミクランサ(ツルギクの一種)
ミモザ・ピグラ(オジギソウの一種)
リグストルム・ロブストゥム(イボタノキの一種)
セクロピア
エゾミソハギ
アカキナノキ
アルディシア・エリプティカ(ヤブコウジの一種)
クロモラエナ・オドラタ
ストロベリーグアバ
タマリクス・ラモシッシマ(ギョリュウの一種)
ミツバハマグルマ
キミノヒマラヤキイチゴ