1cmにも満たない小さな花ながら、なんともユーモラスな「かたち」の花。2箇所の膨らんだ部分が生命体の目のようにも見え、また怪しい飛行物体のようでもあります。

くちびる形
このような花の形状を通常「くちびる形」と言いますが、くちびる形の花は「シソ科」か「ゴマノハグサ科」であることが多いようです。この花は「2箇所に膨らみ」という特徴から、経験的に「ゴマノハグサ科」だろうと見当をつけました。

花は、大正時代に帰化したツタバウンラン(蔦葉海蘭)に似ていますが、葉の形が「ツタバ」ではなく、ツタバウンランよりも小型であることから、これは園芸品種の「ヒメウンラン」が逸出したものではないかと思われます。