褐色の花のようなこの植物は何か・・・。
想像しにくいかもしれませんが、果実と冠毛が飛散して「蕚だけ残ったコウヤボウキ(高野箒)」の姿です。
コウヤボウキ(高野箒)が、タンポポのような綿帽子をつけていました。この綿帽子はコウヤボウキの果実と冠毛で、やがて風に吹かれて飛んでゆきます。
おやっ、1枚目の写真が「ほうき」にそっくりです。・・なるほど、だから高野箒なんですね(嘘)。- 嘘をついてはイケマセン –
調べてみると真言宗の総本山である「高野山」では昔、「竹を植えることを禁じていた」ため、この茎を束ねて箒にした。・・だから高野箒なのだそう。
この季節は花が少ないこともあってか、コウヤボウキ(高野箒)の花は昆虫に人気があるようです。蜂や蝶がひっきりなしに訪れていました。写真を撮ろうと花にカメラを近づけたら、このように蝶が止まって蜜を吸いはじめてしまいました。蝶の名前を調べてみるとクモガタヒョウモン(雌)のようです。
コウヤボウキ(高野箒)が咲き始めました。山の上のほうのトレッキングコース脇に多く見られます。花は オケラ(朮)や オクモミジハグマ などに似て、とても美しい。
山の上のほうには、コウヤボウキ(高野箒)がたくさんありますがまだ蕾です。そのコウヤボウキやナガバノコウヤボウキ(長葉の高野箒)に似た花を咲かせている植物がありました。葉のつき方、花の下がトゲトゲになっていることからオケラ(朮)でしょう。
オケラの若芽は山菜として食用になり、たいへん美味しいとされる。
別名:ウケラ
花はコウヤボウキ(高野箒)に似ていますが、葉や花のつき方からナガバノコウヤボウキ(長葉の高野箒)だと思われます。花だけ見ると、オクモミジハグマ(奥紅葉白熊)にも似ています。