6番付近の杉林の中にツリバナが咲いていました。ツリバナ(吊花)は、名前通り花が枝から吊り下がって咲くのが特徴。
似た植物:マユミ
マユミの花は緑色でツリバナほど吊り下がりません。
6番付近の杉林の中にツリバナが咲いていました。ツリバナ(吊花)は、名前通り花が枝から吊り下がって咲くのが特徴。
似た植物:マユミ
マユミの花は緑色でツリバナほど吊り下がりません。
木のところどころに大きな花を咲かせているのは、ホオノキ(朴の木)です。どこからともなく甘い香りが流れてきたら、このホウの花の香りかもしれません。
まだ咲きかけのヤマボウシの花。花とは言っても花びらに見える部分はガクで、淡い緑色をしています。完全に展開うすると白に変化し、遠くからでも「ヤマボウシ」とわかるようになります。
この季節、木全体に白い花をつけ、遠くからでも目立っているのはおそらくミズキ(水木)でしょう。ここ大柿花山にも大きなミズキの木が何本かあります。
花と葉だけを見ると、一見ミヤマガマズミにも見えないこともないのですが、少し離れてみると層状に白い花がつくミズキとは花の付き方が全く違うことがわかります。
大柿花山 5月5日
ツツジ、サツキが咲き始めました。
左から、ウワミズザクラ、常盤万作、チョウジソウ。
ユリ科の花では、オオバナノエンレイソウ、ミヤマナルコユリ、斑入りアマドコロ。
シラー・カンパニュラータはさらに勢いを増し、
ヤマオダマキも咲き始めました。
これらの丸いかたまりは、左からタチシオデ、タンポポ、コデマリ。最後の写真はシャガです。
写真提供:大柿花山
新緑の野草園やその周辺に、色鮮やかなシャクナゲ(石楠花)が咲いています。
写真提供:大柿花山
山の景色を眺めてみると、まさに新緑の季節になっていました。
武者走りに咲いていたのはチゴユリ。野草園にもシラーが咲き始めました。これらと同じユリ科で、蕾をつけているのは「ミヤマナルコユリ」、今月中旬には咲きそうです。
葉の上にちょこんと丸い蕾をつけているのが「ハナイカダ」、ハナイカダもまもなく咲くでしょう。次の写真は、ツクバネとノギラン、こちらの花が咲くのは7月になってから。
左からモミジガサ、ヤマジノホトトギス、ウド。これらは新芽を展開させている途中で、いずれも花をつけるのは8月以降です。
その他にも、葉が出てきたコウヤボウキ。もう花は終わりましたがダンコウバイの葉、この新芽は、おそらくオオヒキヨモギ。探せばいろいろあるものです。
大柿花山の5月は、春の花から初夏の花へと一気に移り変わります。
初夏を告げる花「キバナカタクリ」が終わるころには、シャクナゲが見頃となり、ウツギの仲間、サツキ、ツツジなどが咲き始めます。
ウツギの仲間はこれから次々と花を咲かせます。現在咲いているのはツクバネウツギ(左)。続いて5月中旬から咲くヒメウツギ、コゴメウツギ。
ガマズミの仲間では、
現在咲いているのは左から、ミヤマガマズミ、オトコヨウゾメ、姫ヤブデマリ(※ 別記事参照)。
まもなく咲きそうなのがオオデマリ、アズキナシ。
さらに、ハイノキ科のサワフタギ、バラ科の八重咲きコデマリなど、様々な木が花をつける季節になりました。
山の上のほうのコース脇にレンゲツツジが咲き始めました。レンゲツツジの花は赤から橙、そして黄色まであります。
このうち黄色のものだけは特にキレンゲツツジと呼ばれます。
ここ大柿花山大出氏の作出の黄龍(オウリュウ)が咲いていました。「さつき」としては黄色にもっとも近いとされている品種です。
野草園がキバナカタクリで一杯になりました。薄紫のカタクリと違いこの時期に満開になるのが、この「黄花片栗」です。(4月28日掲載)
これらの写真は、大柿花山の園長 大出氏による撮影です。撮影日:2011年4月28日
黄花片栗が咲きそろうのとほぼ同じ時期に、山は新緑の季節に変化したようです。キバナカタクリだけでなく「山をのんびりと歩いてみる」のも楽しいと思うのですが、いかがでしょう。
キバナカタクリのある野草園は入り口のすぐ隣なので普通の靴でも大丈夫です、しかしコースは歩くには運動靴が必要です。