初夏

2010年5月23日

大柿花山 2010.5.22

最初の3枚の写真はトレッキングコースから、それ以外は足湯ガーデン付近。

これは、さつきとしては黄色にもっとも近いとされている品種「黄龍」。
ここ大柿花山大出氏の作出です。

2010年5月22日

タチドコロ 雄花

山を歩いていると良く見かける「つる性の植物」ですが、さて名前は?・・・

実は当初、オニドコロ(鬼野老)と記載していましたが、オニドコロの花期は7~8月であることから間違いでした。また、良く観察してみると雄花の中心部もオニドコロとは違っています。

調べたところヤマノイモ科の「タチドコロ」が正解のようです。
葉はオニドコロと同様に交互に出る互生。

ミヤマナルコユリ(深山鳴子百合)は、花が左右に振り分けられたように2列についていて、茎の断面が丸ではなく筋がついているのが特徴。ミヤマと名がつくものの、深山に限らず自生しているようです。

花だけを見ると ナルコユリ、アマドコロ、ホウチャクソウ とも良く似ています。しかしナルコユリ、アマドコロとも花は下に一列でつくので区別できます。またホウチャクソウも立ち姿がまったく違います。

ミヤマナルコユリの茎には稜(リョウ)がある
下の写真は茎ですが、側面に筋がある(稜がある)ことがわかります。

ツツジ、サツキ

季節の変化は早いもので、レンゲツツジの咲いていた場所に行ってみると、どこにレンゲツツジがあったのかわからないほどで、それに替わって今はツツジやサツキが咲いています。また、大柿花山にはツツジとサツキの交配種も数多くあります。

身近な花ですが、よく見てみるとなかなかに美しい。

ヤマボウシがあちこちで白い花を咲かせ始めました。

白い花だけでなく、温室脇にあるヤマボウシなどは薄いピンク色の花です。特にピンクが咲いているとハナミズキに良く似ています。

葉がサンショウ(山椒)の葉に似ているのでサンショウバラ。そのまんまです。調べてみると、ハコネバラ(箱根薔薇)とも呼ばれ、富士箱根地区に分布しており日本固有種。このあたりでは珍しい花です。

追記 9月4日 :サンショウバラにこんな果実ができていました。

ツクバネウツギ、衝羽根

5月の初めに咲いていたツクバネウツギは、すっかり花が落ちプロペラのようなガクだけが果実の先に残っていました。花はなくてもこの衝羽根だけでツクバネウツギとわかりますね。風に吹かれて飛んでゆくのを待っているのでしょう。

2010年5月18日

ヤブデマリ(藪手毬)

野草園の入り口にしかないと思っていたヤブデマリが、他にもありました。高さ3mくらいのもので、こちらのほうがヤブデマリの雰囲気がよくわかります。蝶のような花の形、つまり5枚の花びらのうち1枚が極端に小さいのが特徴です。

記事を書くとき、あらかじめ種類を知っていて撮影した場合は、その特徴にフォーカスしますが、写真から種類を推測する場合は似た種類との区別が難しいこともあります。

コガクウツギ、ガクウツギのどちらだろうと迷ったのがこの写真で、葉の光沢と形、花のサイズも大きめであることを考えると、一見ガクウツギとも思えるのですが、この山にガクウツギが分布している可能性が低いことを考えると やはりコガクウツギでしょう。

コガクウツギ、ガクウツギとも、茎と葉がウツギに似ているから名前に「ウツギ」がつくものの、アジサイの仲間です。

大柿花山 2010.5.17

ツツジが咲いていますが、シャクナゲはそろそろ終わりそうです。ところで、トレッキングコースを歩いていると、ところどころに土を堀った跡があります。実はこれ、イノシシが夜中に百合根などを探すために堀り返した跡で、埋戻してもまたすぐ掘られたりするため大柿花山では手を焼いているそうです。以前の大柿花山には山百合が咲いていたのですが、イノシシの被害を減らすため、残った山百合も抜くしかなかったそうです。
尚、昼間はイノシシを見かけたことはないので人への危害の心配はなさそうです。

まだ咲きかけのヤマボウシの花、淡い緑色をしています。形が竹とんぼみたいで面白いですね。今は近くからしかわかりませんが、もうじき白に変化し、遠くからでも見えるはずです。またその時にはここに掲載します。

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