初夏

2012年5月20日

あやめ

アヤメかカキツバタ、それともハナショウブなのかと・・・その区別が曖昧だったりするのだが、花びらに網目模様があるのは「アヤメ」でいいようですね。

湿地エリアに、この山に自生するカザグルマ(風車)が咲き始めました。少し暗い林の中に咲く大輪の白花が美しい。

目印は湿地の中の杉の一本橋ですが、渡るのは危険です。湿地に足を踏み入れずその手前付近からご覧ください。

カザグルマはクレマチスの原点と言える植物で、かつての日本ではどこでも見ることができたようです。しかし、現在の関東ではほとんどの県で絶滅危惧種とされています。

登録別名: シロバナカザグルマ
環境省カテゴリ: 準絶滅危惧(NT)

ニッコウキスゲ

トレッキングコースに「ニッコウキスゲ」が咲いていました。

この花の和名はゼンテイカ(禅庭花)で、その別名がニッコウキスゲ。ニッコウの名がつくものの日光の固有種というわけではないようです。

日光の霧降高原、尾瀬ヶ原、車山などの群落が有名である。 花が黄色で葉がカサスゲ(笠萓)に似ているため、地名を付けてニッコウキスゲと呼ばれだし、全国に広まった。 ただし、栃木県日光地方の固有種というわけではなく、ゼンテイカは日本各地に普通に分布している。
ja.wikipedia.org/ゼンテイカ

マムシグサ

足湯ガーデンにはテンナンショウの仲間が多く顔を出します。ムサシアブミやウラシマソウ、ユキモチソウも顔を出しましたが、これはおそらくマムシグサでしょう。

キリ(桐)

大柿花山の入り口で淡い紫色の花をつけているのはキリ(桐)。ただ、すでに散った花も少なくありません。

咲き始めたのは13日ごろ(下の写真は5月13日撮影)

ウワバミソウ(蟒蛇草)

ウワバミソウ(蟒蛇草)が花をつけようとしていました。

ウワバミソウは別名「ミズナ」と呼ばれ、その茎の部分が山菜として食べられます。(但し、大柿花山での野草の採取は一律に禁止されています)

フタリシズカ(二人静)が花をつけていました。しかし・・先日降ったヒョウのため葉がボロボロになっています。

二人静だから「2本の花穂」・・確かにそうなんですが、現実には3本や4本以上の株も珍しくありません。

2012年5月19日

キンラン(金蘭)

この山に自生するキンラン(金蘭)が咲き始めました。但し数は数株程度、手を触れずそっと観察しましょう。

キンラン(金蘭)は樹木の根に寄生しているようなもの

キンラン自生地では、キンランはコナラなどの樹木の根に共生する特定の菌根菌を介して生育に必要な養分を得ているようで、その条件下でないと生育できないようです。つまり、たとえ移植したとしても単独では生育出来ず、いずれ枯れ死させてしまうことになります。

※ キンランの花期は比較的長く5月26日でも花を見ることができました、3枚目の写真は5月26日に撮影、追加

シラン(紫蘭)

シラン(紫蘭)が咲いていました。こうして自然のなかで見るとシランも非常に美しい花。

シラン(紫蘭)は自生のものは、環境省カテゴリで「準絶滅危惧」とされているほどで、ほとんど自生が見られないのかもしれません。しかしながら、シラン自体は栽培が容易なので「どこででも見かける花」として注目されることはなさそうです。

初夏の空に涼しげな花を咲かせているのはサンショウバラ。葉が「山椒の葉に似ていること」から山椒薔薇 と呼ばれますが、富士箱根地区に自生していることから別名ハコネバラ(箱根薔薇)とも呼ばれます。日本固有種。

ウスバシロチョウ

チョウジソウの蜜を吸いに、羽が半透明の蝶が来ていました。調べてみるとこの美しい飛行体は「ウスバシロチョウ」という蝶のようです。

栃木の蝶/ウスバシロチョウ

たくさんの小さな白い花を枝いっぱいにつけたコゴメウツギ (小米空木) が咲いていました。

似た植物:カナウツギ
バラ科コゴメウツギ属

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