秋の空に、ツクバネ(衝羽根)が揺れていました。ことしはとても実のつきが良いようです。
秋
2015年10月10日
ツクバネ(衝羽根)、実
湿地の中で、カザグルマが種をつけていました。面白い形をしています。
紅花ぼろ菊が花を咲かせていました。と言っても紅色の花は下向きになったままでこれ以上開きません。
写真の白い花のように見えるのは花後の姿で、その綿毛をぼろ【襤褸】に見立てたのがこの植物の名前の由来。
葉は柔らかく、茹でると春菊の香りがしておいしく食べられます。
似た花:ダンドボロギク、ノボロギク。
ツリフネソウにからみついて、ツルニンジン(蔓人参)が咲かせていました。
別名:ジイソブ(爺蕎)
朝、ケチジミザサの毛に小さなミズタマがたくさんついて光っていました。
似た植物: チジミザサ(縮笹)、チゴザサ(稚児笹)
トレッキングコースを歩いていると黄色の花が目につきます、その1つがこのアキノキリンソウ(秋の麒麟草)。
少し暗い杉林の下で、ノダケ(野竹)が花を咲かせていました。
野竹という名前ながら、竹の仲間ではなくセリ科の植物で、花の赤紫色に見える部分はヤク。
湿地エリアのアブラガヤが実をつけていました。その姿はまるで稲穂のようです。
アブラガヤは北海道から九州に分布する多年草。鉱物質土壌が流れ込む湿原の周辺域や湿った草原などに生育する。湿原に土砂が流入した場所などでいち早く侵入・定着するので、湿原遷移の初期段階に生育する種であろう。
植物雑学辞典/アブラガヤ
秋の訪れを感じさせるヒヨドリバナ、実際には7月頃から見ることができますが、この時期でも咲いていました。
コウヤボウキに似た花を咲かせているのはオケラ。葉のつき方、花の下がトゲトゲになっていることからその区別は容易です。
撮影日:10月7日、10日
ナガバノコウヤボウキの花後の姿、コウヤボウキはこれから咲くのに、ナガバノコウヤボウキの花はすでに終わっています。
コウヤボウキが咲くのは、通常10月に入ってからですが、ナガバノコウヤボウキはそれより早く8月下旬から咲き始めますが、見頃は9月でしょう。いずれも山の上部のコース脇に多くあります。
コウヤボウキ(高野箒)の花が咲き始めました。