オオヒキヨモギ(大引蓬)はこの時期で花期が終わります。ことし最後の花にレンズを向けてみました。

初めてこの花をご覧になった方は、変形している、あるいは萎んだ花のように思うかもしれませんが、これが普通に開花している状態です。花弁が左右非対称のため、オオヒキヨモギは花が右向きの写真でないと花の内側がうまく写せないかもしれません。これに対しオオヒキヨモギの近縁種のヒキヨモギ(引蓬)なら左右どちらからでも大丈夫のようです。

名前にヨモギがついています。ヒキヨモギ(引蓬)の立ち姿が「よもぎ」に似ているのかもしれませんが、この山で見たオオヒキヨモギ(大引蓬)は、どれも斜面から垂れ下がっていたり斜めに茎を伸ばしているものばかりで、大引蓬には「よもぎ」という雰囲気はありません。

しかし、全体を眺めてみると、根に近い部分の葉は「よもぎ」によく似ています。尚、オオヒキヨモギ、ヒキヨモギともゴマノハグサ科であり、キク科の「よもぎ」とは無縁です。