ヨーロッパ及びコーカサス地方原産、釣鐘型の淡い青紫が美しい花。昭和の時代には栽培され食用にされたようなのだが・・・。
その後、発がん性物質が認められ、食用には適さないとされたため、たまに栽培逸出した花が見られるだけになったようです。
色々な植物を食べたいとは思うのですが、あとになって毒性が発見される植物があることを知ると、野草を食べるのは程々にしたほうが良いのかもしれません。紙一重で薬にも毒にもなるわけですから。
諸外国では、コンフリーを摂取した場合の主要な健康被害として、肝障害が報告されています。主な肝障害は肝静脈閉塞性疾患で・・・。
厚生労働省/シンフィツム(いわゆるコンフリー)及びこれを含む食品の取扱いについて
コンフリーに含まれるピロリジジンアルカロイド(Pyrrolizidine alkaloids)のエチミジンという物質が発がん性を持っていることがわかり、ドイツでは1992年に摂取制限を、日本の厚生省では2004年に摂取を控えることとしています。
ピロリジジンアルカロイドが含まれる他の食用植物としては、 フキノトウ、ツワブキ、モミジガサ(シドケ)、フキタンポポ、ヘリオトロープ。さらに若芽が利用されるものにハンゴンソウ、オカグルマ、サワギク、サワオグルマ、ノボロギクがあり、マテ茶にも含まれるとする報告がされている。
その他の有害アルカロイドを含む食用植物としては、ワラビ、ジャガイモ(芽や芋の緑色)
医薬品情報21-コンフリーの摂食禁止について
撮影地:栃木市都賀町大柿
別名:ヒレハリソウ(鰭玻璃草)