オッタチカタバミという名前を最初に聞いた時の印象は、きっと「変な名前」に違いない。カタバミに似ていて、茎が立ちあがるので「おっ立ちカタバミ」なのだが、一度聞いたら忘れない名前でもある。
ところが、出雲の国には乙立寒菊(オッタチカンギク)という菊がある。もし、これをを知っていると「オッタチ」って地名じゃなかったの?と逆に驚くかもしれない。
乙立寒菊(オッタチカンギク)
乙立寒菊は島寒菊(シマカンギク)の変種で、名の由来は、島根県出雲市の乙立地区で発見されたことからきている。それならば、オッタチカタバミ(乙立酢漿草)だって、カタバミに似た外来種で乙立(島根県出雲市)で初めて確認されたからとか・・などという名の由来を想像してしまうからである。
オッタチカタバミは1965年に見つかっているが、今世紀に入るころから急速に増え始めた帰化植物。天気が悪いと葉は閉じている。枝を放射状に伸ばし茎が立ちあがるなどが特徴。
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