遺伝子組換えナタネについて興味深い記事があったので紹介します。
セイヨウアブラナの種子は、主に油の原材料として輸入されているようで、そのナタネの中には「遺伝子組換えナタネ」が混入しています。現在のところ、遺伝子組換えナタネは日本では栽培されていませんが、2003年頃から日本の港などで自生が確認されているとのこと。
この写真は遺伝子組換えセイヨウアブラナではありません、また写真でそれを判定するのは無理でしょう。
除草剤耐性遺伝子
遺伝子組換えナタネの多くは除草剤に対する耐性遺伝子を組み込んであり、以下のようなものがあります。
グリホサート耐性(Roundup Ready Canolaタイプ)、
グルホシネート耐性(Liberty Link Independenceタイプ)
ブロモキシニルに耐性(Wester-Oxy-235タイプ)
このような、いずれも強力で日本でも広範囲に使われている除草剤に対応する耐性で、「遺伝子組換えナタネ」にはこれが効かないということになります。
アブラナ科の植物の種類は多く、これらは交雑しやすいという性質を持っています。ここで問題は、遺伝子組換え技術によって組み込まれた遺伝子が、交配により、いつの間にか他のアブラナ科植物に入り込んでしまうのではないかということで、他の植物の遺伝子汚染の可能性が否定できないようです。
何が心配なの?
政府が認可した遺伝子組み換え(GM)作物の中でも、特に菜種は他の近縁種の作物との交配による遺伝子汚染の危険性が心配されています。アブラナ科の植物の種類は多く、これらは交雑しやすいという性質を持っているからです。組換え技術によって組み込まれた遺伝子が、いつの間にか他のアブラナ科植物に入り込んでしまうかもしれないという懸念があがっています。
農民連食品分析センター/遺伝子組換えナタネ調査隊-おでかけレポート-