サワフタギの別名がルリミノウシコロシ。「瑠璃実」は、この美しい色の果実に由来しますが、次の「牛殺し」とは、いったいなんだろうと思いますよね。

牛殺しはカマツカ(鎌柄)という木の別名

ではなぜ「牛殺し」なのかと言えば、カマツカが牛の動きを殺す(制する)ための材料として使われた、ということのよう。木肌が滑らかで曲げやすいことから牛のはなぐり(鼻環)に使われた、など諸説あるようですが、はっきりしません。

さらにカマツカの実は赤であるのに対して、この木の実は青、同じ用途に使えることから瑠璃実の牛殺しとなるのだが納得していただけたでしょうか。

さて、カマツカの材であるが、手鉋による仕上がりはいい艶が生じて、きわめて良好で、材が緻密であることが確認できる。材色は淡黄色と淡紅褐色の中間色で、小径木では必ずしも均一色ではない。さらに、とにかく堅くて重い。
木あそび/柄材、鼻輪材としてのカマツカ