オオヒキヨモギの花を待っていたという「コア」なお客様、お待たせしました。現在オオヒキヨモギが見ごろです、ほぼ満開と言っても良いでしょう。しかし、写真からは、あまり咲いているようには見えないかもしれません。
実は、下の写真は一面のオオヒキヨモギで、花が百輪以上も写っているのですが、そうは見えないでしょう。
なぜなら、オオヒキヨモギの花は茎の下の方から順にぽつぽつと咲き、咲き揃うことがなく、さらに花も小さいため、見栄えはしないのです。
大柿花山には数百株以上のオオヒキヨモギが自生していると思われますが、その多くが山の西側の中腹から上のコースの法面にあります。とりあえず西ハウス近くからご覧になると良いでしょう。
オオヒキヨモギの花は9月中旬頃まで見ることができますが、8月下旬を過ぎると葉色が褐色になり見た目が悪くなります。
絶滅危惧II類(VU)
オオヒキヨモギ(大引蓬)は、この山には比較的多く自生していますが、環境省レッドデータブックでは絶滅危惧II類(VU)で、関東での分布は限られています。また、一年草の半寄生植物であるため、たとえ移植したとしても全く育ちません。そのままの状態で御覧ください。