2011, 5月 記事一覧

2011年5月15日

ヒメウンラン(姫海蘭)

1cmにも満たない小さな花ながら、なんともユーモラスな「かたち」の花。2箇所の膨らんだ部分が生命体の目のようにも見え、また怪しい飛行物体のようでもあります。

くちびる形
このような花の形状を通常「くちびる形」と言いますが、くちびる形の花は「シソ科」か「ゴマノハグサ科」であることが多いようです。この花は「2箇所に膨らみ」という特徴から、経験的に「ゴマノハグサ科」だろうと見当をつけました。

花は、大正時代に帰化したツタバウンラン(蔦葉海蘭)に似ていますが、葉の形が「ツタバ」ではなく、ツタバウンランよりも小型であることから、これは園芸品種の「ヒメウンラン」が逸出したものではないかと思われます。

キンラン(金蘭)

この山に自生するキンラン(金蘭)が咲いています。しかし数株しか確認できていません。キンラン(金蘭)は樹木の根に寄生しているようなもので、移植は無理、手を触れずそっと観察しましょう。

ギンラン(銀蘭)

草刈の最中に白い花を見つけよく見るとギンラン(銀蘭)だったそうです。ただし見つけようと思って探してもなかなかありません。

キランソウ

青紫の花でヒイラギソウにも似ていますが、もっと小型でおそらくシソ科と思える花がコースのあちこちにあります。調べてみるとキランソウのようです。

別名:ジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋)

ヒイラギソウ(柊草)

少し薄暗い環境の中で、 ヒイラギソウ(柊草)が青紫の花を咲かせていました 。


絶滅危惧IB類(EN)
似た植物:ジュウニヒトエ、カイジンドウ、キランソウ

マンサク(満作) 実

ニシキギやハナイカダの地味な花を見た後に、この写真を撮ったのですが・・。思わずこれが茶色の花と思ってしまい、これがマンサク(満作)の木だとなかなか気づきませんでした。

花が終わってしばらくたったあとのマンサクの姿。

ツリバナの少し先にハナイカダの花も咲いています。葉の上に直接花をつけるのがハナイカダの面白いところ。ただし、とても小さな花なので・・・花のあとにつける実のほうがインパクトがあるかもしれません。

ハナイカダは6-1から7に行く途中の杉林の中の右側

ツリバナ(吊花)

6番付近の杉林の中にツリバナが咲いていました。ツリバナ(吊花)は、名前通り花が枝から吊り下がって咲くのが特徴。

似た植物:マユミ
マユミの花は緑色でツリバナほど吊り下がりません。

ニシキギ(錦木)

ニシキギ(錦木)は翼のついた特徴ある幹や紅葉が印象的で、どんな花がつくのか知らないのが普通かもしれません。ニシキギが初夏の空に緑の小さな花をつけていました。

このニシキギは「西ハウス」近辺のもの。また、この時期には、同じニシキギ科のツリバナも花をつけています、6番付近の杉林の中を見てみましょう。

2011年5月14日

タチシオデ(立牛尾菜)

タチシオデが球状の花を咲かせていました。タチシオデは雌雄異株で、この花が雄株の雄花。

そして、こちらは雌株の雌花。

チョウジソウ(丁字草)

チョウジ の花に似ているので丁字草、青の色合いがとても美しい。しかし、野生の姿を見ることはほとんどないようです。

大柿花山のチョウジソウは、在来種ではなく、おそらく北米原産の「ホソバチョウジソウ」と思われます。

木のところどころに大きな花を咲かせているのは、ホオノキ(朴の木)です。どこからともなく甘い香りが流れてきたら、このホウの花の香りかもしれません。

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