野草園にはキバナカタクリだけでなく普通のうす紫のカタクリも数百株程度ですが咲いています。よく見ると花弁の色が濃い株や、株の雰囲気が他とは少し違うものなども見られるようです。


大柿花山のカタクリ(片栗)は、佐野「かたくりの里」から1週間~10日遅れで開花します。

栃木県ではカタクリの群落はそう珍しくもなく数万株以上と思われる群落が何箇所か存在します。大柿花山にも大規模な群落があっても不思議ではない場所と思えるのに、自生のカタクリはあまりありません。野草園で咲いているのは東北地方のカタクリの産地数カ所から種を取り寄せたものと聞いています。花弁の色が濃い株があるのは、原産地による違いによるものかもしれません。

カタクリは片栗と書かれることが多いが、その語源を考えると「片栗」では不適切なのかもしれない。

カタコユリの約。幼草期のカタクリは、まだら模様(鹿の子模様)をつけた葉を1枚(片葉)だけ出し、経年成長を繰り返すので、「片葉鹿の子」と呼ばれた。このカタハカノコがカタカゴ(カタクリの古名)・カタコ(カタクリの別名)をへて、カタコユリ・カタクリとなったもの。
カタクリの語源 和泉 晃一