オオヒキヨモギ(大引蓬)はすでに花が終っていて、この時期には枯れているはず・・だったのですが、偶然咲いている株を見つけました。少し薄暗い場所のためか花の時期が他よりも遅かったのでしょう。
2010, 10月 記事一覧
2010年10月3日
オオヒキヨモギ(大引蓬) 10月
野草園入り口に咲いているのは、ナンテンハギ(南天萩)かと思いましたが、小葉が三対もあるので違います。調べてみると、ヨツバハギ(四葉萩)のようです。ヨツバハギの花は南天萩に良く似ていて、小葉は二対から三対。
- ヨツバハギ(四葉萩)
- ナンテンハギ(南天萩)
ヨツバハギ(四葉萩)とナンテンハギ(南天萩)
大柿花山の入り口の堀に、ミゾソバ(溝蕎麦)が咲いていました。しかしこの堀のまわりには、普通のソバやアカソバ、さらには、ヤノネグサ(矢の根草)も生えていますから、区別がしにくいかもしれません。
茎にはトゲがあり、葉が牛の額のような形をしていることがミゾソバ(溝蕎麦)の特徴です。ソバと名がつくものの、食べられないと思います。
山の上のほうには、コウヤボウキ(高野箒)がたくさんありますがまだ蕾です。そのコウヤボウキやナガバノコウヤボウキ(長葉の高野箒)に似た花を咲かせている植物がありました。葉のつき方、花の下がトゲトゲになっていることからオケラ(朮)でしょう。
オケラの若芽は山菜として食用になり、たいへん美味しいとされる。
別名:ウケラ
黄花のホトトギスが足湯ガーデンで咲いていました。 キバナノホトトギス(黄花の杜鵑草)は宮崎県に自生するホトトギスの仲間で、写真のものは鹿児島県に自生するタカクマホトトギス(高隈杜鵑草)に似ていますが未確認。ここにある黄花のホトトギスは観察用の数株のみです。
似た花:ホトトギス
キレンゲショウマ(黄蓮華升麻)が咲き始めたのが7月中旬。それから実に2ヶ月半も過ぎているのに、いまだ花をつけている株がありました。しかし流石にもう終わりでしょう。
足元で咲いていたこの花の名前はなんだろう。調べたところ、ハシカグサ(麻疹草)という植物のようです。しかし、花の大きさが2ミリほどしかないのでレンズを通してでないと楽しめませんね。
- ハシカグサ(麻疹草)
ハシカグサの花弁は4枚が標準ですが、このハシカグサの花弁は4枚から5枚とばらついていました。
- ハシカグサ(麻疹草)
日本中どこでも見られるウシハコベ(牛繁縷)。ハコベ(繁縷)より大型というのが名前の由来のようです。しかしウシハコベも十分小さいので、大きさで比較するのは困難です。さて、何で見分けるかと言うと・・・。
- ウシハコベ(牛繁縷)
コハコベとの違いは雌しべ。ウシハコベの雌しべは先が 5 つに分かれている。
カラスノゴマ(烏の胡麻)。名前にカラスが付いているというだけで、どう扱われているか見当がつきますね。
- カラスノゴマ(烏の胡麻)
アケボノショウキラン(曙鍾馗蘭)が咲いています。アケボノショウキランは彼岸花の仲間では遅咲きの種類で、この花が咲き出すと、彼岸花のシーズンはまもなく終りになります。
- あけぼのしょうきらん(曙鍾馗蘭)
- あけぼのしょうきらん(曙鍾馗蘭)
- あけぼのしょうきらん(曙鍾馗蘭)
アケボノショウキランに似た花に、ムジナノカミソリ(リコリス・コレアナ)があるのですが、ムジナノカミソリは日本ではほぼ絶滅に近く、対馬と長崎県の一部に自生するのみのようです。このため、ムジナノカミソリと間違えることはないでしょう。