雨上がりの午前中、地面に白い花が散っていました。見上げると エゴノキの花が満開でした。
- エゴノキ
- エゴノキ
- エゴノキ
- エゴノキ
- エゴノキ
エゴノキは緻密で粘り気のあるので将棋のこまなどの素材となるが、果皮には著しい苦味があり有毒。有毒成分は果皮に10%含まれるエゴサポニン。
雨上がりの午前中、地面に白い花が散っていました。見上げると エゴノキの花が満開でした。
エゴノキは緻密で粘り気のあるので将棋のこまなどの素材となるが、果皮には著しい苦味があり有毒。有毒成分は果皮に10%含まれるエゴサポニン。
ミヤマナルコユリに少し遅れて、ナルコユリ(鳴子百合)の蕾も膨らんできました。ミヤマナルコユリと違って花は一列に並んでおり、稜線(りょうせん)もほとんどありません。また、ナルコユリは、アマドコロよりほっそりとした葉でユリに似た形です。
丸い茎でほっそりした葉、一列に花が並ぶのがナルコユリ。
ナルコユリは足湯ガーデンでも見ることができます。
ナルコユリの蕾がふくらんできたので、比較しようと思いアマドコロを探しました。葉姿が少し悪いのが残念ですが・・・。
アマドコロはナルコユリに似ていますが、葉がナルコユリより丸みが強いことと、茎に筋が入っている(稜線)ことで見分けられます。「アマドコロ」の名は、根茎がトコロ(オニドコロ)に似ていて、トコロが苦くて食べられないのに対し、これは甘味があることからつけられたようです。
最初の3枚の写真はトレッキングコースから、それ以外は足湯ガーデン付近。
これは、さつきとしては黄色にもっとも近いとされている品種「黄龍」。
ここ大柿花山大出氏の作出です。
山を歩いていると良く見かける「つる性の植物」ですが、さて名前は?・・・
実は当初、オニドコロ(鬼野老)と記載していましたが、オニドコロの花期は7~8月であることから間違いでした。また、良く観察してみると雄花の中心部もオニドコロとは違っています。
調べたところヤマノイモ科の「タチドコロ」が正解のようです。
葉はオニドコロと同様に交互に出る互生。
ミヤマナルコユリ(深山鳴子百合)は、花が左右に振り分けられたように2列についていて、茎の断面が丸ではなく筋がついているのが特徴。ミヤマと名がつくものの、深山に限らず自生しているようです。
花だけを見ると ナルコユリ、アマドコロ、ホウチャクソウ とも良く似ています。しかしナルコユリ、アマドコロとも花は下に一列でつくので区別できます。またホウチャクソウも立ち姿がまったく違います。
ミヤマナルコユリの茎には稜(リョウ)がある
下の写真は茎ですが、側面に筋がある(稜がある)ことがわかります。
季節の変化は早いもので、レンゲツツジの咲いていた場所に行ってみると、どこにレンゲツツジがあったのかわからないほどで、それに替わって今はツツジやサツキが咲いています。また、大柿花山にはツツジとサツキの交配種も数多くあります。
身近な花ですが、よく見てみるとなかなかに美しい。
ヤマボウシがあちこちで白い花を咲かせ始めました。
白い花だけでなく、温室脇にあるヤマボウシなどは薄いピンク色の花です。特にピンクが咲いているとハナミズキに良く似ています。
葉がサンショウ(山椒)の葉に似ているのでサンショウバラ。そのまんまです。調べてみると、ハコネバラ(箱根薔薇)とも呼ばれ、富士箱根地区に分布しており日本固有種。このあたりでは珍しい花です。
追記 9月4日 :サンショウバラにこんな果実ができていました。
5月の初めに咲いていたツクバネウツギは、すっかり花が落ちプロペラのようなガクだけが果実の先に残っていました。花はなくてもこの衝羽根だけでツクバネウツギとわかりますね。風に吹かれて飛んでゆくのを待っているのでしょう。
野草園の入り口にしかないと思っていたヤブデマリが、他にもありました。高さ3mくらいのもので、こちらのほうがヤブデマリの雰囲気がよくわかります。蝶のような花の形、つまり5枚の花びらのうち1枚が極端に小さいのが特徴です。