2010, 5月 記事一覧

2010年5月29日

ヒメフウロ(姫風露)の謎

足湯ガーデンにヒメフウロ(姫風露)らしき花が咲いていました。可愛らしい花ですが本来ここにはないはずの花です。ヒメフウロとは違う花なのか?・・・。

ヒメフウロは別の名を塩焼草ともいい、世界的には温帯に広く分布しているようです。しかし国内での分布は滋賀の伊吹山や徳島県の剣山の石灰岩地など数箇所にしか自生していない絶滅危惧種です。それがどうしてここで普通に咲いているのか・・・。

検索してみると日本のあちこちの庭などに、ヒメフウロが普通に咲いているようなのです。
インターネットではイギリス原産の種がハーブロバートとして売られていたり、ヒメフウロの名で苗も通販されているものの、それだけが理由とも思えません。外国産の種が何かに運ばれて拡散しているのか。また、それが日本のヒメフウロとどう違うのかも良くわかりません。

探してみてください、あなたの家の庭にもヒメフウロが咲いていたりしませんか?

2010年5月27日

ウツギ・アップルブロッサム

つぼみ自体の色合いはサラサウツギに似ていますが、丸く固まって花が咲くところがまったく違いますね。調べてみると園芸種のウツギ・アップルブロッサムという名前のようです。 ・・・ですが、これは農園で育成中の苗です。参考までにご覧ください。

5/29、6/1撮影の写真を追加

スイカズラ(吸葛)

スイカズラが甘い香りのする花をつけ始めました。しかしこのスイカズラ、甘い香りに誘われてか虫が寄ってくるので、巻き付かれた木が枯れてしまうことがあり、ここでは除去対象だそうです。

下の写真は黄花のスイカズラ・・・ではなく、上の写真の約2日後(5月29日)のもの。スイカズラは咲き始めは白で、その後黄色に色が変わります。

光を透過して輝くスイカズラ(6月1日)

アメリカでは自生しているカルミアと呼ばれるシャクナゲです。花よりも、星型のつぼみが面白く、まるでアポロチョコレートよう。「いかにもアメリカ」という感じがしますね。

野草園の入り口には白、足湯ガーデンや山にはピンクの品種がありました。大柿花山によれば、この他に赤の品種があるとのことですが、どこにあるのか私も知りません。

2010年5月26日

フタリシズカ(二人静)

フタリシズカは日陰に自生しているものに限る

フタリシズカの花穂は2本?とは限らず、数本あることも多いとして以前フタリシズカを紹介しましたが・・・、

穂がちゃんと2本の、いかにもフタリシズカ(二人静)というイメージの株がありました。このフタリシズカは檜林の日陰の湿地に自生していたものです。生育条件によって花穂の数、葉姿とも変わるようで、日陰の痩せている土地のほうがイメージ通りになるのかもしれません。

大柿花山の見晴らし台付近などに、ブルーベリーの実のような花を咲かせている木があります。調べてみるとナツハゼの木でした。やがてこの木にもブルーベリー同様に丸い実がつきます。写真は5月26日と6月1日に撮影。

この時期のブルーベリーはというと、こんなに実が大きくなっていました。

今、山のあちこちでヤマボウシが咲いています。葉が雨に濡れて枝が重そうにたわんでいます。

カラタネオガタマの木というのを初めて聞き、見てみると良い匂いのする花が咲いていました。調べてみるとバナナのような匂いとのことでしたが、そうだったかどうか覚えていません。あとで確認してみます。ただし、この写真はコース中の木ではなく農園のハコネウツギの隣で移植待ちの木です。

後日匂いをかいでみたら、確かにバナナのような匂い、それも本物のバナナよりより強力な香りでした。山にもカラタネオガタマはあるのを確認していますが、花が地味なので発見するのは難しいかもしれません。もしコースを歩いていてバナナの匂いがしたら、周りを見渡すと良いでしょう。

実は紹介したほうが良いかどうか微妙なものとか、一般受けしそうにないもの、あるいは大柿花山に関連が少ないものの場合は個人名「井伊」で投稿しています。・・・というわけで、井伊の記事は参考程度に御覧下さい。

ハコネウツギ(箱根空木)は咲き始めが白で、しだいに紅色に変わるため、紅白の咲き分けのように見えるのようです。こちらはハコネウツギでしょう。

オオベニウツギ(大紅空木)
もう1つ別の株では・・、この花を最初に見た時は蕾だけが薄い紅色で花はほぼ白でした。その後見にいってみたら、写真のように紅白の咲き分けのようになっていました。オオベニウツギ(大紅空木)、あるいはその園芸品種だと思われますが確かではありません。

ハコネウツギは、大柿花山の山に何本もありますが、写真はこの時点で花つきの最も良かった農園で撮影したものです。

ナツツバキ(夏椿)

夏蝋梅だけでなく、夏椿というのもあるんですね。確かに椿に似た花を咲かせています。それもそのはず、ナツツバキもちゃんとツバキ科の落葉樹でした。

ただしこのナツツバキはトレッキングコースにはなく、大柿花山の農園にあるので観賞用として植えられていないようです。また、白花の夏椿は大柿花山温室横にありますが、こちらは小さな蕾をつけているものの花はまだ先、開花時期や全体の雰囲気も違うので、白花の夏椿とは別の種類にも思えます・・・。
調べてみると見た目が、ヒコサンヒメシャラ、桃色ナツツバキ、に似ていますがその区別がはっきりしません。

2010年5月25日

ナツロウバイ(夏蝋梅)

足湯ガーデンにナツロウバイの花が咲いていました。大きな葉の間に咲くので、写真ではわかりにくいのですが、5~6センチもある大きな花です。

雨上がりに似合う花といえば、やはり「あじさい」でしょう。アジサイと名がつく植物で一番最初に咲いたのがこの「コアジサイ」。他のアジサイと違って装飾花(花びらのように見える部分、実はガク)がありませんが、少し離れて眺めると薄紫色に見える繊細な花であることがわかります。

山で見る「コアジサイ」は、あまり目立ちませんが山のあちこちに沢山あり、とても良い匂いをあたりに漂わせています。

Powered by WordPress. Theme base: 85ideas. Copyright 2016 hanayama-no-siki All rights reserved.