2007, 4月 記事一覧

2007年4月1日

ローバイ

Googleは もしかして: ロウバイ
と弱気なサジェストを出すものの「ローバイ」の検索結果は、あらら30000件以上もある・・・

花びらが「ロウ」のような光沢のあることからロウバイなので・・・
ローバイではありません。

ロウバイはロウバイ科の植物。もちろん、ローバイ科、ソシンローバイやマンゲツローバイ、さらに夏に咲くナツローバイなどと言うのも存在しません。
詳しくは→ロウバイを参照してください。

——–
Googleは「ローバイ」のキーワードをミスと判定し↓こう表示されることも・・・
次の検索結果を表示しています: 蝋梅
元の検索キーワード: ローバイ

カモメズル

「カモメズル」という植物は存在しません。カモメヅルでお探しください。
*
写真はオオアオカモメヅル

キーワード別に検索してみると、圧倒的にカモメヅル勝ちです、ほっとしました。
カモメヅル 約 10,300 件
カモメズル 約 1,030 件

カモメズルもなかなかの人気のようです。
しかし・・カモメズルでは、カモメがズルをしてるみたいですから、
ここはやはり「カモメヅル」と書いていただきたい。

ついでながら、カモメヅルで検索すると
なんと当サイトが1ページ目に表示されているではないか・・
でも、こんな記事を書くとカモメズルでも首位になってしまいそうで怖い。

タチカモメヅルによく似ているが、全体に大型である。普通、花は帯黄白色をしていてオオアオカモメヅルというが、花が紫色を帯びるものをナガバクロカモメヅルという。
野の花賛花/ナガバクロカモメヅル(長葉黒鴎蔓)

利休梅(リキューバイ)

利休梅(リキューバイ)のことを聞かれると、私は得意満面の笑顔で、利休梅は「千 利休が好んで茶花に使ったとされる花で、後に利休梅と名付けられました」などとさりげなく、もっともらしいことを言ったりするのですが・・・

それは「ぜんぶ大嘘」。
だって、利休様は今から400年以上前の安土桃山時代のお方。それに対し、リキュウバイは中国原産で日本に渡来したのは明治末期とされるのだから・・・千 利休さんが、この花のことを知るはずもなく、当然、茶花になど使えるはずもないのである。

尚、リキューバイは冗談、正しくはリキュウバイですからお間違えの無いように。

※ この話をすると結構感心して聞いてくれる方も多かったりする・・・お試しください。

ウワズミザクラ(上澄桜)

ウワズミザクラをお探しでございますねぇ、お待ちしておりました。

桜の咲く頃、「白くて棒状のブラシのような花」を無数につけている木、それが桜の仲間の ウワミズザクラ(上溝桜)です。・・そう、これなら問題ないのですがタイトルを よ~く ご覧ください「ウワズミザクラ(上澄桜)」になっていますよね。
・・ウワミズザクラはありますが、ウワズミザクラ(上澄桜)は存在しません、記憶違いでしょう。

実は最初にこのウワミズザクラ(上溝桜)のことを知った時、正しくウワミズザクラと書かれているにもかかわらず、ウワズミザクラと読んでしまったことがありますから、間違える方も少なくないかもしれません。また上溝桜(ウワミゾザクラ)などと読みたくなりますが、正しい読みは「ウ ワ ミ ズ ザ ク ラ」でございます。

※ ん!、そういえば、そんな名前の桜を見に行った記憶があるという強情なアナタ・・・それは、もしかしてウスズミザクラ(薄墨桜)ではございませんかねぇ?

混乱しそうですが最後にもう一度。ウワズミザクラ(上澄桜)ではなくウワミズザクラ(上溝桜)が正解です。

参照→ウワミズザクラ(上溝桜)
参照→ウスズミザクラ(薄墨桜)

ケンマソウ

もしかして: ケマンソウ

研磨してどうするの・・・ケマンソウの読み間違いではありませんか?

ケマンソウ(華鬘草)は別名タイツリソウ(鯛釣り草)とも呼ばれ、写真のように可愛らしい花を咲かせます。しかしながら「ケンマソウ」という植物は実存しません。

ヨウシュヤマブドウ

*

濃い紫の実がつくことからか、ネット上では「ヨウシュヤマブドウ」などという名前を見かけますが、そんな植物は存在しません。おそらくヨウシュヤマゴボウの読み間違いでしょう。

写真はヨウシュヤマゴボウ。有毒成分が含まれるとされていますから、食べてはいけません。

ミズバショー

ミズバショーって言う方が少なくないのはなぜ?
おそらく、原因はこれ↓かもしれない。

♪夏が来~れば 思い出すー 遥かな尾瀬 遠い空
♪霧のなかに うかびくる … … …
 水芭蕉~の花が 咲いてる 夢見て さ い て …

でも、ミズバショーではなくホントはミズバショウ(水芭蕉)ですからね。

*

キンポーゲ科

「キンポウゲ科」ですからねホントは

写真はキンポウゲ科のアズマイチゲ。しかしネット上ではキンポウゲ科ではなく「キンポーゲ科」という記述を時々みかけます。

試しにキンポーゲ科というキーワードでGoogle検索をしてみればわかりますが、以下のように表示され、画面にはキンポーゲ科ではなく「キンポウゲ科」の検索結果が表示されます。
—————————————
次の検索結果を表示しています: キンポウゲ科
元の検索キーワード: キンポーゲ科
—————————————

それを無視して、再度「キンポーゲ科」をクリックし検索してみると、数多くのページが表示され「キンポーゲ科」でも良いのかと思う程です。しかし、そんなことはなく「キンポウゲ科」が正しいはず。

こればかりではなく「フウロソー」で検索してみると「フウロソウ」の検索結果が表示されるなど、「ウ」と「ー」の混同が多いようです。他にもこんなふうに間違えて読まれていそうな植物を考えてみると・・。

ユキワリソー
オトギリソー
キキョー
ギボーシ
サクラソー
サラシナショーマ
シュウカイドー
シューメイギク
ショーガ
ジンチョーゲ
センリョー
ツリフネソー
ドーダンツツジ
ミズバショー
フウロソー
リンドー
ローバイ

ちょっと考えただけでもこれだけある。

もしかして: アレチヌスビトハギ

ヌスビトハギ(盗人萩)は在来種。北アメリカ原産の帰化植物はアレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)です。 しかし、このページのタイトルにある「アレチノヌスビトハギ」という植物は存在しません。

したがってこの写真も、荒地の「ヌスビトハギ」

どこかで余計な「ノ」が紛れ込んでしまったようですね。お探しの植物はおそらくアレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)だと思われます。

キツネノタマゴ(狐の卵)

ネットで検索すると、まるで「キツネノタマゴ」が実存するかのように表示されますが、残念ながらキツネノタマゴ(狐の卵)という植物はありません。

そもそもキツネは哺乳類、卵は産みませんよね。

もちろんキツネノタマゴ科も存在しませんから、おそらく・・・てゆーか「キツネノマゴ」の読み間違いと思われます。

というわけで、この写真はキツネノマゴ科 キツネノマゴ(狐の孫)です。
→キツネノマゴ(狐の孫)

カラスノマゴ(烏の孫)

普通は「カラスノマゴ」でGoogle検索したとしても、

次の検索結果を表示しています: カラスノゴマ
元の検索キーワード: カラスノマゴ

と表示され、カラスノゴマの検索結果が表示されますから、このページには辿り着かないはず、なのですが、どうして・・・

カラスノマゴ属、あるいはカラスノマゴ(烏の孫)という植物は実存しません。おそらく →カラスノゴマ(烏の胡麻)のことでしょう。

写真左の薄紫の花はキツネノマゴ(狐の孫)で、右側の黄色い花がカラスノゴマ属 カラスノゴマ(烏の胡麻)です。

そう・・・カラスではなく「キツネ」がつく植物なら、このキツネノマゴ(狐の孫)がありますから、その名前との混同かもしれません。→キツネノマゴ(狐の孫)

レンゲショーマ

少し薄暗い森の中、空中に浮かんでいるかのように咲くレンゲショーマ。このレンゲショーマが野草であることが信じられないくらいです。

夏がく~れば思い出すレンゲショーマ、ああレンゲショーマ。ま、これくらい書いとけば良いかな、これでこのページのレンゲショーマを見てくれる方がきっといるに違いない。

では、そんなアナタへのメッセージです。
—–

Googleは、以下のようにあなたの検索語句を無視して「レンゲショウマ」の検索結果を表示しているはずなのに・・・

次の検索結果を表示しています: レンゲショウマ
元の検索キーワード: レンゲショーマ

どーしてこの「レンゲショーマ」のページに辿りついてしまうのでしょう? 

Googleの言う通りレンゲショウマが正しいのです。レンゲショーマ、さらにキレンゲショーマのおまけをつけたとしても・・・どちらも存在しません。

ついでに、アカショーマ、ヤマブキショーマ、アワモリショーマ、ルイヨウショーマ、トリアシショーマ、サラシナショーマなんてのもぜ~んぶ存在しません。

→レンゲショウマを参照してください。

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