2007, 4月 記事一覧
2007年4月2日
大柿花山 2007.4.2
2007年4月1日
ムラサキケンマ
ウグイスカグラに似ていて、ツル性の植物がウグイスカズラ(鶯葛) or ウグイスカヅラ(鶯葛)。・・・しかし、これでは新種発見になってしまうので注意してください。
ウグイスカズラ及び ウグイスカヅラは存在しません。おそらく鶯神楽(ウグイスカグラ)のことだと思われます、聞き違いではありませんか?
この写真はウグイスカグラの花。ご覧のようにツル性ではありません。
→ウグイスカグラ(鶯神楽)
もしかして: フウロソウ科
フウロウソウ科は存在しません。フウロウソウ科ではなくフウロソウ科だと思われます。
写真はフウロソウ科の帰化植物、アメリカフウロ。
しかしGoogleではフウロウソウ科が約12,000件もリストアップされるので、ホントに「フウロウソウ科」が存在しないのか不安になる程です。ついでにフウロウソウ属、フウロウソウとも存在しないし、フウローソウ、フウロソーでもありません。
あ、フロウソウも結構人気がある・・・と思ったら存在する別の植物でした。
これは テイカ ズラ
ん・・わがんねぇかぁ、おらぁ うまぐ言えねえけど・・・これはなぁ「定価ずら」
だども、ホントは違う! この花はテイカズラでなぐ「テイカカズラ」って言ぇ。
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では、ここで問題です。下の写真の花の名前は何でしょう・・・・簡単ですね。
- トッカズラ
それにしてもネット上にはテイカズラの記述の多いこと、テイカズラでも多くのテイカカズラの画像がちゃんと検索できてしまいます。
Googleは親切にも下のようにサジェストしてくれたはずですが・・
もしかして: オトコヨウゾメ
あえて無視してこのページをご覧になっているのは確認のためでしょうか?
幸いにも「オトコヨウズミ」などという植物はありません。オトコヨウゾメ(男莢迷) のネタとして仮想的に存在しているだけでございます。
莢迷(ヨウゾメ)
ヨウゾメとは ガマズミ のこと。それになぜオトコがつくのか確かなことはわかりませんが、ガマズミのように「たくさんの実をつけるのは女」で、「ろくに実をつけないのは男」という解釈もあるようです。写真は、そのろくに実をつけない「オトコヨウゾメ 」ですが、確かに実のつきが悪いのです。
→オトコヨウゾメ
→ガマズミ
しかし、このページ、Google検索「オトコヨウゾメ」部門では1ページ目に表示されているようなのだが、喜んでよいものかどーか・・・
ごく一部の方の間で白花のクロッカスを「シロッカス」と呼んでいるらしい。
黄色ならキロッカスはいいとしても・・紫はどー呼ぶの?
Googleでは以下のように「ニッコウキスゲ」の検索結果が表示され、このページには辿りつかないはずなのですが・・なぜ?
次の検索結果を表示しています: ニッコウキスゲ
元の検索キーワード: ニッコーキスゲ
ニッコーキスゲでも37,000件表示されましたが、日光に由来する名前ですから「ニッコウキスゲ」表記が正しいと思われます。以下の写真はニッコウキスゲ
タニソバ(谷蕎麦)があるなら、ヤマソバ(山蕎麦)もあるんじゃないかと検索されたアナタ! お待ちしておりました・・・「正解」です。
実はエンレイソウの別名がヤマソバ。果実がソバの実に似ているからだそうです。
名前にソバがつく植物
標高の高い山地に育つミヤマタニソバ(深山谷蕎麦)、蕎麦に似た花をつけるミゾソバ(溝蕎麦)、ツル性のツルソバ(蔓蕎麦)、ママコノシリヌグイの別名はトゲソバ(棘蕎麦)。さらにジゴクソバ(地獄蕎麦)の別名を持つドクダミなど、ソバのつく植物は結構ある。
ネットで検索すると、まるでキツネノゴマ(狐の胡麻)が存在するかのように表示されますが、Googleは狐に化かされているのかもしれません。
どのへんが「ゴマ」なのだろうかと思ったかもしれませんが、そもそもキツネノゴマ科、もしくはキツネノゴマ(狐の胡麻)という植物は実存しません。おそらく キツネノマゴ(狐の孫)の読み間違いでしょう。
というわけで、この写真はキツネノマゴ科 キツネノマゴ(狐の孫)です。
→キツネノマゴ(狐の孫)
ついでながら、キツネではなく「カラス」で良いなら、
カラスノゴマ(烏の胡麻)は実存します。しかしカラスノマゴ(烏の孫)は「ない」。
→カラスノゴマ(烏の胡麻)
せっかくこのページをご覧いただいているのですから、ついでに4択問題を・・。以下の4つのうち存在しない植物が1つあります、どれでしょう?
1. キツネノテブクロ
2. キツネノボウシ
3. キツネノマクラ
4. キツネノヒマゴ